60年以上のキャリアを綴る。カイロ・アパートメントが写真家・三好耕三の写真集を刊行
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60年以上のキャリアを綴る。カイロ・アパートメントが写真家・三好耕三の写真集を刊行
Cairo Apartment
releases "A Long Interview with Kozo Miyoshi"
オランダ、デン・ハーグを拠点にインディペンデントに活動する出版社 Cairo Apartment (カイロ・アパートメント) が、日本人写真家・三好耕三による新刊『A Long Interview with Kozo Miyoshi』を2025年9月中旬にリリース。初版は500部限定で刊行され、Cairo Apartment のウェブをはじめ、世界中で展開される予定だ。
1970年代に写真家としてデビューし、60年以上に及ぶキャリアを築いてきた三好耕三が、10年ぶりに、初のヨーロッパでの写真集を Cairo Apartment より刊行する。三好は1981年から8×10インチの大判カメラで撮影を始め、2009年にはさらに大きい16×20インチの超大判カメラにアップデート。その精美なモノクロームのビジュアルは、本作にも受け継がれている。そして見る者の心を突き動かすのは、旅の途上で出会う光景に真摯に対峙するその眼差し。彼は好奇心に満ちた瞳で被写体と向き合い、対等な関係を築きながら意識的に小さなユーモアを取り込んでいく。今回発表された『A Long Interview with Kozo Miyoshi』は、彼の写真に一貫する無垢な問いかけが織りなす長い旅路の記録である。
『A Long Interview with Kozo Miyoshi』の装丁は、布張り継ぎ製本で、裏表紙と背に箔押しのタイポグラフィ、ベージュ色のヘッドバンドで仕上げられた。そして Cairo Apartment の設立者であるデザイナー森川聖子、アーティスト岩﨑淳の2人が育ち、馴染みのある京都で丁寧に印刷、製本を経て完成。現在は Cairo Apartment のウェブにてプレオーダーを受け付けており、2025年9月中旬より世界中から選ばれた50の情熱的な書店、ショップ、ギャラリーにて発売される予定。
新刊『A Long Interview with Kozo Miyoshi』を手に取って、三好耕三が捉える世界を堪能してほしい。