シュウ ウエムラが魅せるアーバン・サマーメイク。UJOH 最新ショーのバックステージに潜入
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シュウ ウエムラが魅せるアーバン・サマーメイク。UJOH 最新ショーのバックステージに潜入
shu uemura
at ujoh spring summer 2025
photography: naoki yamashita
shu uemura (シュウ ウエムラ) がパリ ファッション ウィークで開催された UJOH (ウジョー) の2026年春夏コレクションのメイクを担当。都会的で躍動感あふれるルックに合わせ、快適でフレッシュな”アーバン・サマーメイク”を提案した。
パタンナーとして活躍していたデザイナーの西崎暢が2009年に立ち上げた UJOH による最新コレクションは、Reebok (リーボック) との2回目となるコラボレーションを披露。ジャケットやパンツ、ドレスにはスポーツの要素がさりげなく取り入れられ、 UJOH ならではのカッティングと構築的なシルエットによって、洗練されたラインが生み出された。シックで都会的なニュートラルカラーがコレクション全体を引き締め、動きとエレガンスが共存するデザインが際立つ。
その世界観をメイクで支えたのが、shu uemura。インターナショナル アーティスティック ディレクターの uchiide (ウチイデ) 率いるアトリエ アーティスト チームが、ショーのテーマに合わせたメイクアップを手がけた。軽やかなソフトマット肌をベースに、頬や鼻筋、唇の上、顎先などにブルーのハイライターをポイント的に効かせる「クールフロストスキン メイク」を採用。薄づきで自然なツヤ感を演出し、フレッシュで都会的な印象を与えつつ、モデルたちの表情に躍動感を添え、ルック全体の完成度を高めた。
今回、uchiide に、今回のメイクアップの狙いやデイリーへの取り入れ方、ファッションにおける役割について話を聞いた。
—今回のショーのメイクアップのコンセプトを教えてください。
今回のメイクアップは、UJOH の持つ構築的で洗練されたデザインに呼応するように、「アーバン・サマー」というテーマで提案しました。マットな肌をベースにしながらも、光を感じさせるポイントをつくることで、夏の軽やかさとモードな強さを両立させています。
—今回のメイクアップをデイリーに落とし込むなら?
ハイライターを頬や鼻筋など、光が自然に当たる部分に少しだけのせるだけで、フレッシュな印象になります。ファンデーションを厚く重ねすぎず、素肌感を生かした仕上がりにするのがポイントです。
—ファッションにおけるメイクアップの役割とは?
メイクアップは“ファッションの余白”だと思っています。服の世界観を完成させる最後のエッセンスでありながら、その人自身の個性や感情を映し出すものでもある。だからこそ、服と同じように、メイクでも“自分らしさ”を自由に表現してほしいですね。
shu uemura が手がけたバックステージメイクは、UJOH 2026年春夏コレクションの構築的で躍動感のある世界観を、フレッシュで都会的な表情として映し出した。軽やかなソフトマット肌とブルーのハイライターが生む幻想的な輝きは、ショーだけでなく日常にも取り入れられるヒントを与えてくれるだろう。