Manoel de Oliveira (マノエル・ド・オリヴェイラ) 監督作『アンジェリカの微笑み』が公開
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Manoel de Oliveira (マノエル・ド・オリヴェイラ) 監督作『アンジェリカの微笑み』が公開
‘The Strange Case of Angelica’ to launch in Japan from December 5
第63回カンヌ国際映画祭ある視点部門のオープニングを飾った本作は、今年の4月2日に106歳で永眠した Manoel de Oliveira (マノエル・ド・オリヴェイラ) 監督が、101歳の時に撮り上げた作品。舞台は、ポルトガル北部、世界遺産にも登録されているドウロ渓谷の中心にあるレグアの町。物語は、青年イザクが夭折した美女アンジェリカの最後の写真を撮影しようとカメラを向けた瞬間、恋に落ちてしまうというもの。
映画『アンジェリカの微笑み』が、Bunkamuraル・シネマほか全国で公開中だ。
第63回カンヌ国際映画祭ある視点部門のオープニングを飾った本作は、今年の4月2日に106歳で永眠した Manoel de Oliveira (マノエル・ド・オリヴェイラ) 監督が、101歳の時に撮り上げた作品。舞台は、ポルトガル北部、世界遺産にも登録されているドウロ渓谷の中心にあるレグアの町。物語は、青年イザクが夭折した美女アンジェリカの最後の写真を撮影しようとカメラを向けた瞬間、恋に落ちてしまうというもの。
イザクを演じるのは、オリヴェイラ監督の実の孫でもある Ricardo Trepa (リカルド・トレパ)。アンジェリカを演じるのは、『シルビアのいる街で』の Pilar Lopez de Ayala (ピラール・ロペス・デ・アジャラ)。共演者には、Leonor Silveira (レオノール・シルヴェイラ)、Luis Miguel Cintra (ルイス・ミゲル・シントラ)、Isabel Ruth (イザベル・ルート)ら、オリヴェイラ監督作品に出演を重ねるベテラン俳優がキャスティングされている。
撮影は、オリヴェイラ監督の『家路』や『夜顔』などを手掛けた Sabine lancelin (サビーヌ・ランスラン) が担当。前篇を彩る Fryderyk Franciszek Szopen (フレデリック・フランソワ・ショパン) のピアノソナタは、ポルトガル出身のピアニスト Maria Joao Pires (マリア・ジョアン・ピレシュ) が奏でている。
なお、1952年にオリヴェイラ監督によって脚本が執筆された本作は、当初、ナチス・ドイツの迫害を逃れてポルトガルに移り住んだユダヤ人青年のアイデンティティが強調されていたが、混沌とする世界情勢を背景に、オリヴェイラ監督自らが書き直し、現代の物語として完成させたという。
<ストーリー>
ポルトガル・ドウロ河流域の小さな町。カメラが趣味の青年イザクは、ある夜、若くして亡くなった娘アンジェリカの写真撮影を依頼され、町でも有数の富豪の邸宅を訪れる。白い死に装束に身を包み、花束を手に抱えて横たわる娘にカメラを向けると、その美しい娘は、突然まぶたを開きイザクに微笑みかける。その瞬間、イザクは雷に打たれたように恋に落ち、すっかりアンジェリカの虜になってしまうのだった。
<作品情報>
『アンジェリカの微笑み』
原題: The Strange Case of Angelica
監督・脚本: マノエル・ド・オリヴェイラ
出演: リカルド・トレパ、ピラール・ロペス・デ・アジャラ、レオノール・シルヴェイラ、ルイス・ミゲル・シントラ、イザベル・ルート
配給: クレストインターナショナル
2010/ポルトガル・スペイン・フランス・ブラジル/97分/カラー
(C)Filmes Do Tejo II, Eddie Saeta S.A., Les Films De l’Après-Midi,Mostra Internacional de Cinema 2010
URL: www.crest-inter.co.jp/angelica
2015年12月5日 (土) よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー