Olivier Theyskens (オリヴィエ・ティスケンス) が自身の名を冠したブランドでカムバック
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Olivier Theyskens (オリヴィエ・ティスケンス) が自身の名を冠したブランドでカムバック
Olivier Theyskens Comes Back To Paris Fashion Week
「神童」と謳われ、クチュールとコンテンポラリーの橋渡し役をいち早く務めたベルギー出身のファッションデザイナー Olivier Theyskens (オリヴィエ・ティスケンス) がクチュールの世界へとカムバックする。『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』のインタビューによって、Olivier Theyskens が今秋のパリファッションウィークにて自身の名を冠したブランドを再開することが明らかになった。
「神童」と謳われ、クチュールとコンテンポラリーの橋渡し役をいち早く務めたベルギー出身のファッションデザイナー Olivier Theyskens (オリヴィエ・ティスケンス) がクチュールの世界へとカムバックする。『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』のインタビューによって、Olivier Theyskens が今秋のパリファッションウィークにて自身の名を冠したブランドを再開することが明らかになった。
Olivier Theyskens は、ベルギーの La Cambre (ラ・カンブル) を卒業して間もなく、ブリュッセルにて自身の名を冠したブランドを1997年秋よりスタート。翌年には、Madonna (マドンナ) が第70回アカデミー賞授賞式で同ブランドを着用したことにより、一躍有名に。そのロマンチックかつ幻想的なコレクションは、多くの人々の心を惹き付け、高い評価を得ることになるが、2002年に急すぎる成功とクライアントからの要望への対応が追いつかず、ブランドを休止することになる。ほどなくして、Rochas (ロシャス) のアーティスティックディレクターに就任するものの、2006年に Rochas はファッション部門を閉鎖。その後、Nina Ricci (ニナ リッチ) のデザイナーを経て、2010年よりニューヨークのコンテンポラリーブランド Theory (セオリー) のアーティスティック・ディレクターに就任した。拠点をニューヨークへと移し、見事にパリのファッション界で培った才能を Theory という全く異なる土俵で発揮し、大きな話題を集めたが、2014年に同ブランドを去ることが発表されたのはまだ記憶に新しいだろう。デザイナーはこの2年間、水面下で自身のブランドを再開するためのプロジェクトを進めていたという。
Olivier Theyskens は、LVMH や Esteban Cortazar (エステバン・コルタサル)、La Perla (ラ・ペルラ) などで経験を積んできた Maximiliano Nicolelli (マクシミリアーノ・ニコレリ) とタッグを組み、現在は少人数のチームでパリのアトリエにてコレクションを製作中であり、生産はイタリアにて行っている。ブランドは、e コマースサイトや直営店などで発売される予定はなく、限られたセレクトショップのみで展開される予定である。
「私は進化し、変化し続けてきましたが、私のコアとなる部分、私のアイデンティティはどういう訳か全く変わっていません。私を構成しているものはずっと同じです。」と、Olivier Theyskens は『BoF』のインタビューで語っている。「私はパリやニューヨークで学んだものを全て蓄積しています。私のアプローチというのは、そうした経験を全て融合することです。」
「神童」とかつて呼ばれたデザイナーも、今年40歳を迎える。様々な経験を通して得た豊富な経験がどのようにコレクションに反映されるのか。今秋のパリファッションウィークで最も注目の集まるブランドの一つになることは間違いないだろう。