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現代にも受け継がれるショットの名作。般若とワンスター vol.3
schott
with hannya
model: hannya
photography: Takuya Nagata
videography: Kohei Igarashi
styling: Masataka Hattori
hair & make up: Miku Shigeyama
edit & text: Yuko Igarashi
1913年、ニューヨークにて兄 Irving Schott (アーヴィン・ショット)と弟 Jack Schott (ジャック・ショット)の兄弟によって始まったレザーウェアブランドの Schott (ショット)。ブランド設立当初はレインコートをつくる工場だったが、1928年に世界で初めてジッパーで開閉するライダースジャケットを発表。ボタン仕様しかなかった当時、フロントジッパーを採用した形が画期的なジャケットとして大きな話題となった。1950年代には Schott のアイコンともいえる「ONESTAR (ワンスター)」モデルが誕生。星のスタッズを肩のエポーレットにほどこしたダブルライダースは、同時期に到来したバイカーブームによりバイカーたちから熱い支持を集め、ライダースジャケットの象徴として認知されることとなる。1960年代以降は Ramones (ラモーンズ)や Sex Pistols (セックス・ピストルズ)をはじめとしたロックミュージシャンたちがこぞって愛用。さまざまなカルチャーシーンに定着し、「ライダースジャケットといえば Schott」と言われるほど、世界中に知名度を誇るアメリカ老舗ブランドとなった。
そんな Schott は今年で創業110周年を迎えた。ブランドがスタートしてから長い年月を経ても、発表当時とほとんど変わらないデザインの「ONESTAR」。記念すべき節目の今年、時代を超えた定番「ONESTAR」を音楽の世界で活躍する3人のアーティストがまとう。最終回となる第3回目は“孤高のラッパー”としてヒップホップシーンで圧倒的な存在感を放つ、般若。Schott に対するイメージや自身のファッション、そしてプライベートに関することまで、様々な話を伺った(最終回/全3回)
現代にも受け継がれるショットの名作。般若とワンスター vol.3
—般若さんにとって Schott とは?
かれこれ15年くらい愛用しています。地元の同級生のお兄ちゃんがファッションの流行をおさえるのが早くて、その影響で Schott と出会いました。当時、いろんなブランドの革ジャンが流行っていましたが、自分的には Schott のシルエットがかっこいいなとずっと思っていて。ただ、年齢的にも買える余裕がなかったというのと、もう少し年齢を重ねてから着た方がかっこいいのかなと考えていたんですよね。それから何度かお店に見に行ったりしたんですが、どれにしようかなと迷い続けてしまい。29とか30歳くらいのときに絶対にこれだ、という形に一目惚れし、購入しました。今では自分の持っているアウターの中で1番長いものになりましたね。Schott が一番自分にしっくりくる。
—ファッションに対するこだわりがあれば教えてください。
自分がかっこいいいと思ったらそれでいい。直感を信じるタイプです。それに1つのものを大事に着ていきたいなと思っています。Schott も含め、今でも大切に着続けているものはだいたい一目惚れして買ったものばかり。色とかデザインとか、そういった部分に強いこだわりはないですね。15年使っている Schott のジャケットはシングルライダース。潔くTシャツ1枚に羽織ることが多いかな。
—普段はどういうファッションスタイル?
自転車移動が多いので、トレーニングウェアが1日の割合で多いかもしれないですね。自転車で移動するというのも、車で移動は渋滞がつきものだから非現実的だなと思っちゃう。渋滞ってまじで無駄だと思っていて(笑)。自分の乗っている自転車は電動なので、体が暖かくならないから、防寒性に頼ったスポーティな格好が多くなってきているかもしれません。
—かなり身体を鍛えられているイメージです。服選びに影響はありますか?
トレーニングは仕事の一環としてやっています。正直やりたくないですよ(笑)。無心の状態でやっています。ただ、ちょっと鍛えるだけで同じTシャツでも見え方が全く違う。でも、デカくなりすぎると着たい服も着られなくなってしまうので、気をつけていますね。そこのせめぎ合いって結構あるんですよ。分かるんです。こいつは、服がギリ似合う身体よりも何としてでも鍛えたいゾーンにはいったんだなとか。自分は着たいものを着られるように筋トレをしています。
—年々、活動の場が広がっている般若さんですが、今後どのような活動をしていきたいですか?
自分の主軸は音楽にあって、結果全部音楽に返ってきていると思っています。俳優業を始めて9年。気が短い方ですが、俳優という仕事をやって、「待つ」ということが出来るようになってきた。音楽はレコーディングやライブも決まった日にやるから、その日に向けて自分のコンディションをコントロールすることができるけど、撮影現場は自分がベストの時にできるとは限らない。そういった他のジャンルでの経験が、どこかで音楽に繋がればいいなと思っています。特に何がやりたいという欲はないですが、とりあえず目の前にある仕事をひとつひとつこなしていっています。