
ジョゼフと見つける、憧れのあの人のスタイル vol.1
あなたのロールモデルは誰ですか?誰かにとってはスクリーン上で輝いている有名人かもしれないし、他の誰かは職場で尊敬している上司かもしれない、はたまた通勤中に時々見かける名前も知らない彼女かもしれない。自分は自分でしかないし、他の誰かになれるわけではないけれど、時に憧れは人々を勇気づけ、夢を与える。
英国発のコンテンポラリーブランド JOSEPH (ジョゼフ) には、女性が憧れる女性のスタイルがある。本物がわかるひとのための上質な素材、シンプルだけれど決して守りに入っていないデザイン、その洗練された感性はタイムレスな価値を宿す。2025年秋冬シーズンでは、ブランドのクラシックなアイコンをベースに、コンセプチュアルなデザインやグラフィックパターンを取り入れたコレクションは、どんな人も自分らしい特別な1着が見つかるはず。The Fashion Post が考えるスタイルアイコンの4名を招き、JOSEPH の最新コレクションのキールックを着こなしてもらった(第1回/全4回)。
joseph
autumn winter 2025 collection
model: kikuno & ryo matsuura
photography: john clayton lee
styling: maiko kimura
hair & make (kikuno): taeko suda
hair (ryo): takuya baba
make up (ryo): kazuhiro takenaka
text & edit: manaha hosoda
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ミニマルなデザインでありながら、目をひく大容量のスラウチバッグ。きめの細かいスムースなレザーは使い込めば込むほど美しくスタイルに馴染む。ジャケット ¥114,400、シャツ ¥39,600、スカート¥95,700、パンツ ¥75,900、ブーツ ¥148,500、バッグ ¥127,600/すべて JOSEPH (ジョゼフ)

英語で「視覚性」や「触感」を意味する「Tactility (タクリティ)」がインスピレーションとなった JOSEPH 2025年ウィンターコレクション。カシミアの柔らかさや、シルクの滑らかさなど、素材の手触りや質感にこだわった。ファッションディレクターの菊乃が袖を通したのは、バージンウールを使用したイタリア製のフランネル素材で仕立てられた、クロップドジャケットとキュロットパンツ、トラウザーをレイヤードしたルック。背筋が伸びるような強さと気品が同居しながら、柔らかな手触りが長く愛せるスタンダードへと育っていく。
interview
with kikuno
—現在の活動と、そのこだわりを教えてください。
ファッションディレクター、デザイナーとして活動しています。自分のバランス感覚を大事にしています。天秤座だからかもしれません。色のミックス&マッチ、デザインのディテール、コーディネートも全部バランスが決め手になっています。
—ご自身のルーツはどこにあると思いますか?
いつの時代も音楽に影響を受けてきました。幼い頃に母が車の中で聴いていた竹内まりやや小学生の時に出会ったヒップホップが、自分のスタイルの根底にあると思います。



ドレス ¥81,400、ブーツ ¥148,500/すべて JOSEPH (ジョゼフ)
アンバーやルビー、スモーク、マッシュルーム、アフォーガート……ついつい手にとりたくなる秋色も豊作だ。俳優の松浦りょうがサラッと1枚で着たのは、華やかだけれど、決して派手ではない絶妙な色合いを叶えたアンバーカラーのドレス。ついついブラックやニュートラルカラーを選びがちな人でも、軽やかなレーヨンクレープ素材と後ろで結ぶスカーフカラーが甘くなりすぎず、他とは差をつける大人のドレススタイルを叶える。
interview
with ryo matsuura
—現在の活動と、そのこだわりを教えてください。
お芝居をしたり、写真を撮っていただいたりしています。心がけているのは、自分に正直でいること。心から好きと思える作品や人などとの出会いが、自分の血肉になっていると思います。座右の銘は、「近道をしない」。ただ、近道は姿を隠しながら現れるので、惑わされないように気をつけていなければいけないんです。ひとつひとつを大切に味わいながら、向き合いたいと思っています。
—ターニングポイントはありましたか?
学生時代の反抗期でしょうか。今思い返すと、多くのものを失って、同時に多くのものを得ることができたと思います。その時の自分が、今の自分の姿を形づくってくれていると感じています。