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2月の TFP 的おすすめ本

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2月の TFP 的おすすめ本

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「本は時代を映す鏡」とも言われている。さまざまなメディアから情報を得やすくなった昨今、紙をめくりながら文化に触れる味わいを体感してほしい。そんな思いから、代官山 蔦屋書店、Hi Bridge Books、flotsam books が “今” 読んでほしい本を独自の視点でピックアップ。今月は、ビジュアルブックを中心にジャンルレスなセレクトを手がける Hi Bridge Books から4冊ご紹介。

Richardson Magazine A12 “California Issue”

 

1998年に、アート、セックス、カルチャーを探求するインディンペンデントマガジンとして創刊した『Richardson』が、最新号A12を刊行。 “California Issue” と題した最新号、巻頭にはロンドンをベースに活動する写真家 Harley WEIR (ハーリー・ウィアー) によるポルノスター Sky Bri (スカイ・ブリ) の撮り下ろし撮影。意外なキャスティングで常にツイストを効かせたクリエイティブディレクションには毎号新しい刺激を感じます。既視感のない新しい構図のビジュアルはエクストリームなイメージも多く掲載されており、人によってはポルノと感じる人もいれば、アートと感じる人もいるかと思います。私たちを常に挑発し問いかけてくる、新しい価値観を提示してくれるマガジンです。

“FAR ー NEAR VOL. 6 HEAT ISSUE”

 

ニューヨークをベースに発刊されるマガジン 『FAR ー NEAR』。ハーフエイジアンとしてニューヨークで生まれ育った編集長が感じた “What is Asia” という視点を可視化したマガジン。今号 Vol.6はHEAT ISSUE と題し、鬱積した感情を解き放つ情熱や儀式、また、それらにインスパイアされた美しいフォトシュートで構成されており、私たちに生きることについて再認識させてくれるような内容になっています。毎号コントリビュータもアジア出身のアーティストで構成されており、日本とは、アジアとは、ということを私たちに改めて考えさせるマガジンだと思います。

“WISH THIS WAS REAL”

 

アメリカ人フォトグラファー Tyler Mitchell (タイラー・ミッチェル) の作品集。本作は、作者のキャリア初期の作品に焦点を当てて構成されています。Tyler はファッションフォトをアート作品としても発表できる稀な作家であり、ユートピアのような美しい世界観の中にもプレイフルな要素があり、絶妙なバランスで新しいイメージを作り上げています。私は、ファッション写真はこれからの私たちの未来を描くもので、新しいスタンダードを作り上げると思っています。本書 “WISH THIS WAS REAL” のタイトルのように、Tyler の描いている世界がこれからの私たちの未来になればいいなと思いました。

“SETTING TRAPS”

 

NY を拠点にする アートディレクター Jessica Canje (ジェシカ・カンジェ)の 初となる写真集“SETTING TRAPS” 。本書は、ロンドンを拠点に活動するアーティスト LA Timpa (ラ・ティンパ)による27時間のパフォーマンス 「Sands」2023年11月/ローマ・Sant’Andrea de Scaphis を記録した写真集であり、ジェシカ自身でハンドプリントされた写真で構成されています。現場のエクスペリメンタルなライブを感じさせるようなアブストラクトなデザインは、ページをめくるごとに音源が聞こえてきそうで、ブックデザインも秀逸です。