seira anzai

記憶とともに装う。ヘルノと安斉星来 vol.4

受け継がれる服には理由がある。トレンドに左右されないデザインと上質な素材。日常に寄り添いながら、長く愛されるための機能性。イタリア発のライフスタイルブランド HERNO (ヘルノ) は、その価値を体現し続けてきた存在だろう。HERNO が打ち出すのは、軽やかさと機能性を軸にした、ミニマルで洗練されたスタイル。なかでもウィメンズコレクションは、素材や構造によって引き出されるしなやかな美しさが特徴で、年齢やスタイルに縛られず、着る人の感覚に寄り添いながら、自由に受け継がれていく。2026年春夏コレクションでは、その美意識を受け継ぎながら「長く着られる服」をモダンに再解釈。軽量ナイロンやテクニカル素材に、リネンやデニムといった軽やかな天然素材を重ねることで、機能と日常の境界をゆるやかに溶かしていく。

そんな最新コレクションに袖を通したのは、今もっとも注目を集める若手俳優のひとり、安斉星来。時代の空気をまといながらも流されることなく、自身の輪郭を保ち続ける凛とした佇まい。HERNO の服が持つタイムレスな魅力、そして現代的な女性像を映し出す(最終回/全4回)。

herno
with seira anzai

model: seira anzai
photography: shota kono
styling: ayumi hamamoto
hair: kazuhiro naka
make up: takenaka
text: miku oyama
edit: natsume horikoshi, miku oyama

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コート ¥401,500、トップス ¥59,400、パンツ ¥102,300、シューズ ¥79,200/HERNO (ヘルノ)、インナー/スタイリスト私物

春の空気がやわらかく満ち、涼やかな素材に自然と手が伸びる。ダイヤモンドとフラワーモチーフを織り込んだマクラメレースのセットアップは、どこかリラクシングなムードを漂わせる、ボヘミアンシックな一着。コットンポリエステルならではの透け感が素肌に寄り添い、自由でゆったりとした気分へと導いてくれる。そこにレイヤードしたのは、シルクオーガンジーのトレンチコート。軽やかな素材でありながら、トレンチならではの構築的なフォルムが、全体をモダンに引き締める。軽やかさの奥に、確かな意志を宿した、現代女性のための装い。