4月の TFP 的おすすめ本
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4月の TFP 的おすすめ本
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「本は時代を映す鏡」とも言われている。さまざまなメディアから情報を得やすくなった昨今、紙をめくりながら文化に触れる味わいを体感してほしい。そんな思いから、代官山 蔦屋書店、Hi Bridge Books、flotsam books、BOUTIQUE ROMANTIQUE が “今” 読んでほしい本を独自の視点でピックアップ。今月は、パリを拠点とする『0fr. Paris』の東京店として書籍やファッション、アートなどを提案し、ローカルとグローバルの文化をつなぐ場として活動している BOUTIQUE ROMANTIQUE から4冊ご紹介。
Let’s take pics we can never post Marine Neuilly, Thomas Lélu
パリ出身の DJ ソロ・アーティスト Marine Neuilly (マリーヌ・ヌイイ) とフランス人テキストアーティスト Thomas Lélu (トーマス・レリュ) が手掛ける 0fr 出版コラボレーション集。Marine が “INITIALES M.N. (イニシャル エム・エヌ)” の名義で発表し続けているポラロイド写真をベースに、Thomas がユーモラスで時に鋭いフレーズを重ね、アナログとデジタル、私的記憶とネット社会とのあいだに揺れる現代の視覚文化を軽やかに照射している。やわらかくも生々しいスナップショットに添えられた言葉が生む調和、可笑しさ、毒気、戸惑い、あるいは詩情が加わることで、“ポストできないイメージ”として新たな意味をもたらしている。来る4月28日(火)には、Thomas 本人によるブックサイニングイベントを中目黒の 0fr. Tokyo, boutique romantique (オーエフアール トウキョウ ブティック ロマンティック) ギャラリースペースにて開催予定。
The Creative Act: A Way of Being
「創造性は誰にでもある」。Def Jam Recordings (デフ・ジャム・レコーディングス) の共同創設者であり、ヒップホップをメインストリームへと押し上げた中心人物、そして伝説的プロデューサーである Rick Rubin (リック・ルービン) による初の著書。本書は、これまで数多くのアーティストの本質を引き出し、その核を見極めてきた彼自身による哲学書。いわゆる“バイブル”として、音楽に関する具体的な言及はほとんどなく、世界中のクリエイターに向けて、「どうやって創るか」ではなく「どう在るか」という根源的な問いが提示されている。己を表現する全アーティストに触れてほしい一冊。
0fr. the heart of tokyo
0fr出版『the heart of tokyo』東京での思い出を収めたドキュメンタリーブック。2025年5月に BOUTIQUE ROMANTIQUE で開催された 0fr. Tokyo Festival。初来日したパリを拠点に活動するアメリカ人アーティスト Harper Slone (ハーパー・スローン) がデザインを手掛けた 0fr エコトートバッグとアートブックを求めてフェスティバルに訪れたロマンティックの仲間たち。中目黒の街並みと、東京のコンビニ。いろは寿司でのひととき。新宿はゴールデン街での一杯に、渋谷のクラブ「翡翠」で音を楽しむ人々。日本の日常を体験し、東京カルチャーに触れた 0fr らしいインディペンデントな旅行記となっている。なお、2026年夏には第2弾の制作が予定されている。
Nudi Paolo Roversi
イタリアを代表する写真家の一人であり、パリのファッションシーンを牽引する Paolo Roversi (パオロ・ロベルシ)。彼のために設立された出版社 Editions Stromboli (エディション・ストロンボリ) より、1999年に初の出版物として刊行された写真集『Nudi』は、10年以上にわたり撮影された作品をまとめた Roversi の原点ともいえるヌード集。90年代を象徴する著名なモデルや俳優が匿名で参加し、ほぼ光のみの8×10ポラロイドは、宗教画のような静けさと、魂そのものの表現として写し出される。0fr. Tokyo, boutique romantique では、新品未開封の貴重なコンディションで取り扱われている。















