【メンズビューティ】 #3 角層を浸した、グロウスキン。
masculinity of the moment
#3 dip in glow
photography: hiroki watanabe
makeup & hair: mika iwata
model: maki
styling, text & edit: toru mitani
昨今の “メンズビューティ” において、忘れてはならないのが 「目立ちたいわけではないけど、かっこよくいたい」 というスタンダード層の観念。そこで重要なのは、男らしさをチューニングする美容。必要最低限のミニマムメイクを好む女性にも役立つ、ジェンダーレスでこなれたビューティのティップスをお届けする。 (第3回/全9回)
【メンズビューティ】 #3 角層を浸した、グロウスキン。
まず断言したい。スキンケアはメイクアップだ。保湿された素肌の光がまわったようなツヤは、ベースメイクでは絶対に体現できない。重要なのは、わずか 0.02mm の角層をとにもかくにも潤すことだ。そのためにはまず、余分な角質のたまっていないピュアな土台作り。古くなった角質にはマイルドなスクラブ、頑固な毛穴汚れにはクレイマスクを。普段のケアでは落とせない “よどみ” が払われ、ピュアな土壌ができる。そこにたっぷりの水を注ぎ込むイメージで化粧水を投入。その際、こってりとしていないサラサラとしたテクスチャーを選ぶこと (中華丼。あんは米に浸透しないが、上からかける酢は米にまで浸透する。これで理由はわかるだろう)。しかもいつもより多い2倍の量を、数回に分けてじっくりと。すると、キメが整い透明感が増していく。内側から柔らかくツヤめく、“ベースメイク” が完成するのである。
[HOW TO MAKEUP]
クレイとスクラブの効果が融合した athletia (アスレティア) の洗顔料を使用。適量手にとりやさしくマッサージするように汚れを浮かせる。熱くもなく冷たくもない “無” の温度の水で汚れを落としたら (※この方法だと潤いを損なわない)、IPSA (イプサ) の化粧水を手にとって馴染ませる。もしくはコットン4枚に浸し、適当に裂きながら顔全体にのせて5分間ローションパックする。仕上げは乳液。BAUM (バウム) の軽やかなタイプをわずかになじませて、ツヤ感を持続させる。