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【Craft Hotel Collective】 ACE が解釈する日本を楽しむ、エースホテル京都

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【Craft Hotel Collective】 ACE が解釈する日本を楽しむ、エースホテル京都

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photography & text: taku izawa
edit: mikiko ichitani

クリエイティブプロダクションの & Supply 代表、壁画チーム RELISH 主宰、池尻のストリートバー LOBBY オーナーなど、さまざまな顔を持つ井澤卓。今後はホテル業への進出も計画しており、時間を見つけては世界各地の気になるホテルを泊まり歩き続けている。その土地ならではのローカルな魅力、そしてつくり手の思想を体感できるスペースであるかどうかが、彼のホテル選びの基準だ。料理や内装はもちろん、クラフツマンシップあふれるプロダクトや空気感もポイントにセレクトした最旬ホテルガイド「Craft Hotel Collective」、今回は今年オープンしたばかりの Ace Hotel Kyoto (エースホテル京都) の魅力をご紹介。

今回は今年オープンしたばかりの Ace Hotel Kyoto は、1926年に建てられた旧京都中央電話局を再開発した商業施設「新風館」の中にある。新風館は、2016年の旧館から4年の歳月を経てこの春リニューアルオープンを遂げた。商業施設エリアには、BEAMS JAPAN (ビームスジャパン)、メゾンキツネ、1LDK (ワンエルディーケー)、GLOBE SPECS (グローブスペックス) など、カルチャー方面で支持を集めるプレイヤー陣が進出している。名のあるカルチャーメイカー達を麓に置き華々しいデビューとなった Ace Hotel Kyoto は、その名に恥じない ACE らしいものづくりを結集させた空間となった。

宿泊したデラックス キングルームの内観

客室は全213室。今回は、旧館にあるヒストリックツイン、新館にあるデラックスキングに宿泊。「古都京都で歴史を持つ伝統的な建物」であることに安住してしまいそうな物件だが、さすがは ACE チーム。建物の歴史を踏まえた上で、アートや音楽を使って遊び心と共にアレンジされた空間はやはり居心地が良い。和紙や木材など日本の伝統素材を多く使っていることもあり、他の ACE よりも上品で洗練された印象が新鮮だ。

アート、テキスタイル等装飾デザインには国内外のアーティストを起用。独特なパターンが目を引くカーテン、モダンなデザインを落とし込んだ座布団など、日本で日常使いされているプロダクトを ACE 流にアップデート。日本人だったら逆に見過ごしてしまいそうな要素をデザインに取り込んだ空間には、日本のカルチャーへのリスペクトが感じられる。

ホテルには飲食施設も充実している。1階には日本初上陸となるポートランド発の Stumptown Coffee Roasters (スタンプタウン コーヒー ロースターズ) 、中2階-2階には、タコスバーラウンジ PIOPIKO (ピオピコ)、3Fにはルーフトップバーを併設するイタリアンレストラン Mr. Maurice’s Italian (ミスター・モーリスズ・イタリアン) が店を構えており、目的に合わせて使い分け可能なラインナップ。各レストランとも、1Fロビーからの吹き抜けを横目にした配置となっており、抜群の開放感も魅力のひとつ。レストランエリアの内装にも日本独自の素材やアート使いが光り、宿泊客でなくとも遊べる空間は健在だ。

間違いなく、京都の新たな遊び場として賑やかな目的地となるだろう。この場所が新しいカルチャーの創出起点になっていくのが今から楽しみだ。