変化を恐れず、楽しんで。佐久間由衣が着るシャネル
chanel
with yui sakuma
model: yui sakuma
photography: takanori okuwaki
styling: yuta kotani
hair: takayuki shibata
make up: kie kiyohara
edit & text: manaha hosoda
過去、未来、現在。すべてが相互作用することで、新しいクリエーションを生み出してきた CHANEL (シャネル)。受け継がれる度に進化するスタイルは、その時代ごと我が道を進む女性たちの生き方に寄り添ってきた。そんなメゾンの精神に共鳴する女優・佐久間由衣を今回はフィーチャーする。
変化を恐れず、楽しんで。佐久間由衣が着るシャネル
2020/21 年秋冬 プレタポルテ コレクション、CHANEL ファッション・コレクションのアーティスティック・ディレクター Virginie Viard (ヴィルジニー・ヴィアール) を惹きつけたのは、80年代に撮影されたスーツにジョッキーブーツを合わせた Karl Lagerfeld (カール・ラガーフェルド) のモダンな着こなし。そこから生まれたのは、ジョッキーブーツを現代的にアレンジし、どんなルックにあわせても成立する画期的な一足だった。
そもそも、乗馬は Gabrielle Chanel (ガブリエル・シャネル) がこよなく愛したもののひとつ。ロマンティカと名付けた競走馬を所有していたほど情熱を傾けていた Gabrielle Chanel は、女性はドレスを着たまま横向きで馬に乗らなければいけないという当時の慣習をはねつけ、自身のために乗馬服を仕立てたという。紳士服から着想を得たシックな装いで馬を乗りこなすその自由な姿は、女性たちの羨望の的だったに違いない。
乗馬から得たインスピレーションは、ブーツだけでなく、コレクションの随所に散りばめられた。ゆったりとしたシルエットがノンシャランなムードを纏うパンツも、ジョッパーズを再解釈したデザインだ。ビザンチンスタイルのコスチュームジュエリーに呼応したニットは思いっきりカラフルに。リュクスなレースでペガサスを描いたジャケットは一枚で潔く。エアリーなピンクヘアでガラッと印象を変えた佐久間には、かつてないほど軽快でフレッシュな Virginie Viard の CHANEL がよく似合う。