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市川実日子のエモーショナルな (非) 日常 〜 vol.2
GIVENCHY
with Mikako Ichikawa
model: mikako ichikawa
photography: hiroko matsubara
styling: junko kobashi
hair & make up: hiroko ishikawa
edit & text: miwa goroku
TFPとしては約2年半ぶりの再会となった9月某日、多忙なドラマ収録の合間を縫って、市川実日子はスタジオに姿を現した。日常を取り戻しながらも、1年前とは違う景色が広がる2020年秋。おしゃれして出かける先はないけれど、だからこそ着てみたくないですか、思い切りグラマーなドレスたち。そんな提案から実現した女優・市川実日子のファッションストーリーを、ショートインタビューとともにお届け。(第2回/全5回)
市川実日子のエモーショナルな (非) 日常 〜 vol.2
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銀幕女優を思わせる、今季のジバンシィのコートはとてもボリューミーだ。たっぷりのパフスリーブに袖を通して、ウエストをキュッと締める。グラスを持ち上げたり、脚を組みかえたり。さりげない仕草の中でフォルムはどんどん饒舌になり、センシュアルなムードを熟成していく。完璧な仕立てと独自の美学でジバンシィのクチュールを復活させたデザイナー、Clare Waight Keller (クレア・ワイト・ケラー) によるラストコレクションは、ボディランゲージが力強い。
「日本人のカッコ良さってなんだろう? 海外のスタイルを真似しても、それがかっこいいという風には、なかなかならない気がします」。そう語る市川実日子は、ごく自然に振る舞いながら、不意にドキッとする表情を印象づけていく。
モデルとしての市川実日子は、いろんなカルチャーが生まれた90年代にデビュー。やがて映画にも活躍の場を広げはじめたモデルの第一世代にあたる。「2000年頃を境に、一度モデルの現場を離れているのですが、私は昔からいわゆるモデルっぽいポーズができませんでした。それに悩んだ時期もあります。でも、自分にできないことを受け入れた瞬間、自分なりのやり方が逆に見えた気がします。今、こうして時々モデルの仕事に戻ってくるのは、純粋に楽しく、やっぱり好きな仕事だなと毎回感じています」。