
語らない強さ。池松壮亮と IM MEN が交わす余白 vol.2
大袈裟な演出も、雄弁な言葉もいらない。シンプルなのに視線を奪う── IM MEN (アイム メン) の服には、そんな “語らない強さ” の説得力がある。2021年の立ち上げ以来、創業者・三宅一生が掲げた「一枚の布」という視点を捉え直し、デザインとエンジニアリングの両面から、“男性のための新しい日常着” の可能性を広げてきた IM MEN。形を決めつけず、着る人の姿勢に委ねること。そして完成するそのクリエイションには、計算尽くされた機能性と、着る自由の余白が同居する。
池松壮亮という俳優は、その “語らない強さ” を自然体のまま証明するような存在だ。役を演じるというより、その人物として呼吸をしているように映る。撮影当日も、カメラの前で、ただそこに在るという佇まいだけで、景色の意味を塗り替えてしまうような不思議な魅力があった。彼の歩幅や肩の傾きひとつが、服の表情を静かに変化させる。凛とした静けさを纏う池松壮亮の姿と、IM MEN の余白の美学が、都市の中でそっと交差する (第2回/全4回)。
IM MEN with sosuke ikematsu
model: sosuke ikematsu
photography: kodai ikemitsu
styling: babymix
hair & make up: ayumi naito
edit: nonoka nagase & miu nakamura
text: nonoka nagase
sponsored


コートSWITCH ¥286,000円、パンツSWITCH ¥121,000、シューズ SWIFT FLYFRONT ¥55,000、ストール *参考商品/すべて IM MEN (アイム メン)


風に揺れるバーガンディのコートとパンツは「SWITCH」シリーズから。取り外し可能なライナーは、フードやストール、あるいはベストへと自在に姿を変え、機能的でありながら、着る人のスタイルに委ねる余白を残したデザイン。
素材には、100%植物由来のナイロンを使用。2024年春夏シーズンに IM MEN が世界で初めて衣服化した布地は今季、厚手のツイル生地へと進化。軽さはそのままに、構築的なフォルムを叶えた。全身を包むバーガンディのレイヤーは動きに合わせて表情を変え、都市の風景に新しいリズムを刻む。

