sennosuke kataoka
The Fashion Post
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知的な色気と気品のある輝き。片岡千之助とともに刻む、密やかな時間

革新的なデザインで時代を超越し、Cartier (カルティエ) のアイコンであり続ける「パシャ ドゥ カルティエ」。そのルーツは、常識を覆す大胆なラウンド型ケースと、スポーティでありながらエレガンスを失わない独自のスタイルにある。その境界を超越する精神は、歌舞伎という伝統を背負いつつ、ルネサンス音楽劇やモデル業で活躍する片岡千之助の生き方と深く共鳴している。彼にとって腕時計は、気持ちにスイッチを入れてくれる存在。「パシャ」の優美なフォルムと知的なディテールが放つ輝きは、いつも彼の大事な瞬間を後押ししながら、共に時を刻んでいる。

sennosuke kataoka

Model: Sennosuke Kataoka
Photography: Tomoaki Shimoyama
Styling: Shunsuke Okabe
Hair & Make up: Miki Marutani
Interview & Text: Daichi Kinoshita
Tailor: Azuna Saito
Edit: Manaha Hosoda & Minori Inoue

「パシャ ドゥ カルティエ」の象徴的なラウンドケースと、チェーンで繋がれたリューズプロテクターは、1985年の誕生以来、唯一無二の輝きを保ち続けている。防水性を備えたスポーツウォッチという機能的な一面に加え、ジュエラーとして培われた精緻な優雅さが共存しているのが、この時計の個性だ。

「僕はこのフォルムがとても気に入っています。コロっとした丸みに、逆にエレガントさを感じるんですよね。これって、なんというか人にも当てはまると思っていて。優しいだけじゃない。芯のある丸さというのかな。ただ単に優しいんじゃなくて、中身はすごく強い信念を持っているっていう人。僕ってそういうものへの憧れが強いんです」

ウォッチ ¥1,122,000/Cartier (カルティエ)、シャツ ¥44,000、パンツ ¥44,000、ネクタイ ¥24,200、ブーツ ¥132,000/すべて AURALEE (オーラリー)

「パシャ」が持つ優美な曲線美と輝きは、舞台に立つ彼の感性を刺激し、知的な色気を放つ。歌舞伎という伝統を背負いながら、新たな領域を切り拓く片岡千之助とって大事なパートナーだ。

「普段から腕時計をつけているわけではないんですけど、ここぞという勝負のタイミングで必ず着けるようにしています。僕の最後のピースですね。気持ちにスイッチを入れてくれるんです」

続けて、片岡はカッコいい大人から刺激を受けることが多いと語る。

「スマホもそうですけど、今って時間を確認する選択肢がたくさんあるじゃないですか。だけど、上の世代の方々が腕時計を着けている姿を目にすると、『あの人の時計いいな。カッコいいな』って感じるんですよね。大人が醸し出す雰囲気というか、立ち振る舞いというか。僕にとって、それは育ての父。家には、彼が使っていた時計や財布がたくさんあるんですけど、まだ手に取れない。いずれは身につけたいなと思っていますが、今はまだ早い気がするんですよね」

相棒であり、大切なパートナーとして、いつかは手にしたい機械式腕時計。無数のモデルが存在する中で、どこから選べばいいのか分からない——。そんなあなたに、モードの視点からおすすめしたい機械式デビューの一本を。
今回、クラシックやタイムレス、ジェンダーレスなど、多様なバリエーションから厳選。惹かれる理由は、デザインか、機構か、それともストーリーか。それぞれに異なる美学と哲学が息づくモデルたちを通して、自分にとっての「とっておきの時間」を見つけてほしい。