平和への想いを分かち合う時間。向井山朋子がピアノコンサート「Imaginal Peace」を開催
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平和への想いを分かち合う時間。向井山朋子がピアノコンサート「Imaginal Peace」を開催
Tomoko Mukaiyama
holds a piano concert "Imaginal Peace"
世界的なピアニストで舞台芸術やインスタレーション、映像作品を発表するアーティストでもある向井山朋子が、銀座にてコンサート「Imaginal Peace」を開催する。4月26日 (金)、27日 (土) の2日間にわたる全3回の公演で演奏される楽曲は、どれも聴く者に自分と対話することを促すものであり、世界に争いがあふれる今、ぜひ足を運びたい演奏会となっている。
ガザ地区に対する攻撃やウクライナへの軍事侵攻など、昨今の世界では紛争のニュースが飛び交っている。戦闘開始からしばらくすると発信される情報は少なくなっていき、同時に私たちの関心は薄れていくのだが、だからといって戦地での混乱が収まったわけではない。過ぎて行くのは時間ではなく、実は私たち自身なのではないだろうか。私たちはただ「想像上の平和」に安堵しているだけなのではないか。こうした疑念について考えさせてくれるピアノコンサートが、銀座の資生堂花椿ホールで開催される。
本プロジェクトのきっかけとなったのは、資生堂が発行するカルチャー誌 / ウェブメディア『花椿』における向井山への取材だった。その際、向井山が銀座での思い出を森岡書店の代表・森岡督行に語ったことで、両者がタッグを組み、今回のコンサートが開催される運びとなったという。
選定された楽曲はどれも無駄をそぎ落とし、沈黙をも織り交ぜた構成となっていて、外の音に耳を澄ませているはずなのに気づけば自らの内部を見つめ直している。この機会に自分と深く対話し、「Imaginal Peace = 想像上の平和」について考えてみてはいかがだろうか。