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8月の TFP 的おすすめ本

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8月の TFP 的おすすめ本

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「本は時代を映す鏡」とも言われている。さまざまなメディアから情報を得やすくなった昨今、紙をめくりながら文化に触れる味わいを体感してほしい。そんな思いから、代官山 蔦屋書店、Hi Bridge Books、flotsam books、BOUTIQUE ROMANTIQUE が “今” 読んでほしい本を独自の視点でピックアップ。今月は、ビジュアルブックを中心にジャンルレスなセレクトを手がける Hi Bridge Books から4冊ご紹介。

『テリーとサイモンのオノマトピア』

Terry Johnson (テリー・ジョンスン) こと湯村輝彦氏がイラストを手掛けた『テリーとサイモンのオノマトピア』。日本語独特の表現であるオノマトペ (擬音語・擬態語) は、感情、動き、自然の音などを、たった一語で豊かに表現できる魔法のような言葉だ。湯村輝彦氏は1980年代に「ヘタウマ」と呼ばれる独自の表現を牽引し、和田誠、安西水丸をはじめとする同時代のクリエイターたちとも深い親交を育みながら、日本のイラストレーション黄金期を築いた立役者のひとりである。ゲラゲラと笑える絶妙なバランスで描かれたテリーさんの絵がたまらない。日本語↔︎英語を勉強中の、モヤモヤした気持ちをトランスレーションしてくれるおすすめの一冊。

VOSTOK 5

ファッション/カルチャーメディア「VOSTOK (ヴォストーク)」が5年ぶりに復刊。カバーには写真家 Torbjørn Rødland (トールビョルン・ロドランド) によるファッションストーリーや、ペインターの Ser Serpas (セル・セルパス) のペインティングなど国内メディアでは紹介されていない作家の起用も多く、ツイストの効いたキャスティングは一冊を通して、VOSTOK の視線が感じとれる。日本にモード誌が戻ってきて嬉しい。メディアプラットフォームとしての活動にも今後目が離せない。

『IN MY ROOM REVISITED』

本書は、第31回木村伊兵衛写真賞を受賞した『IN MY ROOM』蒼穹舎、2005年と、100部限定で出版された『in my room 6×6』GALLERY TAGBOAT、2006年を収録し、再構成したもの。実際に手に取ることが難しいとされていた写真集が、山田写真製版所による素晴らしいプリント技術と美しいデザインにより、新たな一冊として紡がれた。発売当時はめずらしかった男性のヌード写真が約20年という期間を経て、新刊書籍として出版。2026年にどのような形で受け入れられ、時代の移り変わりと共にどう呼応していくのかも楽しみな一冊だ。

『Atlas 3』

メキシコシティを中心に活動するコレクティブ Xpain earth (エックスペイン アース) による、独立した編集システムによって制作されるマガジン『Atlas』。2024年よりメキシコで印刷・出版しており、ウエスタンカルチャーとは一味違った、ゴシックな雰囲気が漂うメキシコらしい仕上がりになっている。マット紙やコーティング紙、藁半紙など様々なテクスチャーの紙を使用しており、アーティストの作品とリンクしていて見応えがある。コデックス装で仕上げなので開きもよく隅々まで堪能できるのもポイントだ。