賀来賢人とシャネル“J12”が躍動するとき
Chanel "J12"
with kento kaku
model: kento kaku
photographer: tetsuo kashiwada
videographer: pennacky
stylist: kodai suehiro
hair: kazuhiro naka
makeup: dash
music: big animal theory
writer: mayu sakazaki
editor: daisuke yokota
「何ひとつ変わることなく、新しく生まれ変わる」。そんな矛盾をはらんだ魅惑的な言葉とともに届いたのは、進化したシャネルのアイコンウォッチ「J12」。すべての要素を少しずつ磨きあげることで、より個性的に、より美しく生まれ変わった「J12」がそこにあった。きっと私たちが“変わらない”と感じているもののほとんどは、こうして変化しつづけることによって、色褪せない魅力を放つことができるのかもしれない。
舞台は東京の路地裏、役者は20代の時を終えようとしている賀来賢人。シャネルと「J12」の世界観を象徴する深いブラックのセラミックは、またひとつ次のステージへ上がろうとしている彼によく似合う。「悔しい思いもいっぱいした」という日々のなかで、賀来賢人は止まることなく走ってきた。「年齢を重ねてだんだんと立ち位置が変わってきたことで、責任も増している」と語るように、これまで地道に積み上げてきたものが、彼の周りを少しずつ変えようとしている。
賀来賢人とシャネル“J12”が躍動するとき
チャンスが来たとき、躊躇することなく全力で駆け出していくこと。そのための準備ができているかどうかで、その先に待つものは大きく変わってくる。「同年代の人が映像をやっているときに、僕は舞台をやっていたこともあって、地道にやってきたという感覚はあります。その時間が今、すごく大事だったと思えている」。その言葉通り、映画、ドラマ、舞台と、あらゆるステージで今、賀来賢人は大きく躍動している。
彼が演じるキャラクターの魅力は、そのまま彼自身が持つ等身大の魅力でもある。誰かがまったく同じように演じたとしても再現することのできない、一人の人間としての魅力。それは年を重ねるごとに増している。「何ひとつ変わることなく、新しく生まれ変わる」。そんな新しいシャネル「J12」のフィロソフィーのように、彼自身のスタイルは変わることなく、30代を迎える賀来賢人のためのステージは、きっと限りなく広がっていく。