マスキュリンとフェミニンのイコールな関係、ステラ マッカートニー 2020年春夏コレクション vol.2
Stella McCartney
2020 Spring Summer Collection
photography: yuji watanabe
edit & text: manaha hosoda
「私たちのしていることはわかりづらいかもしれませんが、このシーズンでは洋服の上で視覚的に表現したいと思いました。」デザイナー本人がこう語った Stella McCartney (ステラ マッカートニー) の2020年春夏コレクションには、力強いステートメントを掲げたプリントや太陽、動物、自然のモチーフがたくさん登場した。サステナブルな素材の割合をついに60パーセントまで引き上げることに成功したという同コレクションは、ブランドが一貫して追求してきたことがまたひとつ実を結んだというポジティブなオーラで溢れている。
TFPは、今年6月にミラノで開催された本コレクションのプレゼンテーションに潜入。Stella も自信を持ってオススメするキールックをその場で撮影できる機会に恵まれた。Stella McCartney ワールドが広がる会場を舞台に、コレクションのディテールを独自の視点で切り取ったこれまでとは一味違うファッションエディトリアルを全5回でお届けします。
ステラ マンとステラ ウーマン。Stella McCartney は今回、これまで以上にウィメンズとメンズのコレクションに共通性を持たせた。メンズコレクションをスタートしたのは2016年のことだが、そもそも彼女は若くしてサヴィル ロウでテーラリングを学び、デビューコレクションから本場仕込みのテーラードを巧みにウィメンズウェアに落とし込んできた。メンズにはフェミニンなブラッシュピンクのスーツを着せ、ウィメンズはワークウェアのジャケットにカーゴパンツを合わせてマニッシュに。明るいパステルカラーがポジティブなオーラをさらに盛り上げる。
マスキュリンとフェミニンのイコールな関係、ステラ マッカートニー 2020年春夏コレクション vol.2