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「希望を持って」というプロテスト、ステラ マッカートニー 2020年春夏コレクション vol.4
Stella McCartney
2020 Spring women's Collection
「私たちのしていることはわかりづらいかもしれませんが、このシーズンでは洋服の上で視覚的に表現したいと思いました。」デザイナー本人がこう語った Stella McCartney (ステラ マッカートニー) の2020年春夏コレクションには、力強いステートメントを掲げたプリントや太陽、動物、自然のモチーフがたくさん登場した。サステナブルな素材の割合をついに60パーセントまで引き上げることに成功したという同コレクションは、ブランドが一貫して追求してきたことがまたひとつ実を結んだというポジティブなオーラで溢れている。
TFPは、今年6月にミラノで開催された本コレクションのプレゼンテーションに潜入。Stella も自信を持ってオススメするキールックをその場で撮影できる機会に恵まれた。Stella McCartney ワールドが広がる会場を舞台に、コレクションのディテールを独自の視点で切り取ったこれまでとは一味違うファッションエディトリアルを全5回でお届けします。
環境問題に注目が集まっている昨今。Stella が提示したのはポジティブでハッピーなアクションだ。プレゼンテーションでは、学生アクティビスト・グループが 平和的なプロテストで会場を活気づけた。気候変動に対する意識を喚起するためのプラカードに、多く見られたのは「hopeful(=希望を持って)」のメッセージ。今回、Stella は作家であり環境問題専門家の Jonathan Safran Foer (ジョナサン・サフラン・フォア) とコラボレート。彼の気候危機に関する最新著作から抜粋した手書きのフレーズや太陽のグラフィックを描いたプリントがアウターやドレス、パンツなど様々なアイテムに配された。長年温め続けてきたアイディアが実現し、幾重ものメッセージをそこに込めてもなお、あくまでもスタイリッシュなのが Stella らしい。
「希望を持って」というプロテスト、ステラ マッカートニー 2020年春夏コレクション vol.4
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