masculinity of the moment
#5 red me see

【メンズビューティ】 #5 クマを生かした、“血色” 散らし。

masculinity of the moment
#5 red me see

photography: hiroki watanabe
makeup & hair: mika iwata
model: maki
styling, text & edit: toru mitani

昨今の “メンズビューティ” において、忘れてはならないのが 「目立ちたいわけではないけど、かっこよくいたい」 というスタンダード層の観念。そこで重要なのは、男らしさをチューニングする美容。必要最低限のミニマムメイクを好む女性にも役立つ、ジェンダーレスでこなれたビューティのティップスをお届けする。 (第5回/全9回)

masculinity of the moment
#5 red me see

【メンズビューティ】 #5 クマを生かした、“血色” 散らし。

クマは色気である。たとえば、レア・セドゥのクマなんて極上にセクシー。最近の斎藤工のクマの “陰” には、以前よりも増した色香が垣間見られる。それは、その人の歩んできた重さだったり、アクティブではないからこそのミステリアスさだったり、クマには独特な引力が存在するからだろう。とはいえ、単純に 「疲れてそう」 と思われることも事実。そんな時は、クマを残しつつ血色感をプラスしてみてはどうだろう。顔に血が巡るほのかな赤みがあると、人はたちまちヘルシーなムードになる。そこでちょうどいいのが、秘技 “血色散らし” だ。まぶたやクマに、血色カラーのチークやバームを指で散らすように重ねていく。すると、クマのにごりが少しだけ払拭され、顔全体の血色感はやんわりアップ。この、“陰” を隠蔽しないアンニュイな色気を、きっと誰かは嗅ぎとってくれる。

[HOW TO MAKEUP]
パールなどが入っていないムースタイプのチークや、バームタイプのマルチカラーを指にとってさっと重ねる。色付けるゾーンは、上まぶたや下まぶたのキワやクマ、目頭など。あご先や耳たぶにサッと重ねても全体に血色感が散らされる。今回はNARS(ナーズ)の 「エアーマット ブラッシュ」 を使用。

クリーミーな感触でふわりと肌に重なり、たちまちマットなテクスチャーへ。内側に血色を蓄えたような印象に。NARS エアーマット ブラッシュ 00539 ¥4,070

軽やかなつけ心地で、シミやクマを血色カラーでカバーできる優れもの。中央はファンデーションとして使用可能。Celvoke ムード パレット 01 ¥4,400

唇、まぶた、頬とどんなパーツにも使用できるカラーバーム。02番は肌馴染みがよく悪目立ちしない万能血色カラー。FIVEISM×THREE ミラークールタッチ バー 02 ¥4,400

ほのかに高揚したまぶたとシンクロする、真紅のニット。あれこれ工夫せずともモードで、何よりセンシュアルだ。ニット¥34,100/JOHN SMEDLEY(ジョン スメドレー)