今週のTFP的おすすめ映画
TFP的
おすすめ展覧会
「今、観るべき」「今からでも観れる」映画を月替わりでご紹介。東京都心で公開中の映画を中心に、
The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) 編集部おすすめの作品を、大型シネコンからミニシアターまでセレクト (毎週火曜更新)。
12/2025
宮島達男「To Sea of Time - TOHOKU」
photo by Nobutada Omote
1957年生まれ、東京都出身の現代美術家・宮島達男。「それは変化し続ける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」という3つのコンセプトに基づき、LED を用いて1から9までの数字が変化するデジタルカウンターを使ったインスタレーションや立体作品を中心に制作を行っている。本展「To Sea of Time – TOHOKU」は、東日本大震災の犠牲者への鎮魂と震災の記憶の継承、そしてこれからの未来をともに創ることを願い、3000人と制作する「時の海 - 東北」プロジェクトへの賛同から開催が決定。その一環で特別に制作された「Life Face for Sea of Time – TOHOKU」は、同じ数字の「版」から、まったく異なる数字の並びが無数に現れるという、時間の瞬間性をとらえたシルクスクリーン作品。同氏と3,000人の人々が創り出した作品を通して、大切な人のことや命について静かに問いかける本展。心揺さぶられるこの空間で、静謐なひとときを過ごしてみてほしい。
会場: Akio Nagasawa Gallery Ginza
住所: 東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル 6F
会期: 12月4日(木)〜2026年1月31日(土)
時間: 11:00-19:00 *土曜は13:00-14:00休廊
休廊日: 月、日、祝日 *12月28日(日)~2026年1月5日(月)は休廊
HP: www.akionagasawa.com
「Opacities Line Bøhmer Løkken & Marte Aas」
学生時代を共に過ごしたノルウェー人写真家 Line Bøhmer Løkken (リーナ・バーマ・ロッケン) と、同じくノルウェー人アーティスト Marte Aas (マルタ・オース)。本展は、それぞれ作家として国内外で精力的に活動している2人の日本初の展覧会となる。Løkken が2024年に発表し、高い評価を得た作品「Dry Eye Dripping Stone」と、Aas の新作「Vertical Shift」が共有するテーマ「霞/不透明さ (Opacities)」に焦点を当てた。「Dry Eye Dripping Stone」では、写真における「見る視線 (光学的)」と「感じる視線 (触覚的)」の二元性に着目した探求から、見る者に新しい視覚体験をもたらす。一方、Aas の作品は、写真を固定された視点から解放するという実践的なアプローチを追求している。会場では、この2作品を同一空間上に構成するインスタレーションとして紹介。それぞれの探求が重なり、共鳴する空間を、この機会に体験してみてほしい。
会場: IACK
住所: 石川県金沢市高岡町18-3
会期: 12月6日(土)~12月28日(日)
時間: 平日 10:00-12:00/13:00-16:00、土日祝 11:00-14:00/15:00-18:00
HP: www.iack.online
八木華/ジェイムス・ペロルス「Distance 反射する眼差し」
1999年生まれのファッションデザイナー・八木華は、処分されたウエディングドレスを解体・再構築した作品を制作し、世界的に注目されている。写真家・ディレクターとしてロンドンを拠点に活動する James Perolls (ジェイムス・ペロルス) は、映画のワンシーンを切り取ったかのような、ドラマティックな空想世界を表現することで知られている。「Distance 反射する眼差し」展で紹介されるのは、八木のドレス作品をもとに Perolls がストーリーを構成した写真作品。他者を理解することの難しさや、関係性を築く中で生まれる「距離感」を、詩的かつ豊かに表現している。さらに、そのほか八木の衣装作品、イラストレーター Marie Muravski (マリー・ムラフスキー) が本作をドリーミーに描いた作品も併せて展示される。両者の眼差しが交錯するこの特別な瞬間を、ぜひ目に焼き付けてほしい。
会場: (Tentative)
住所: 東京都港区南青山3-2-9 真壁マンション1階
会期: 11月29日(土)~12月7日(日)
時間: 11:00-18:00
入場料: 一般 ¥1,100
HP: tentative-research.square.site











