女優・Laura Haddock (ローラ・ハドック) インタビュー
Laura Haddock
くっきりとした目鼻立ち、その奥にエメラルドのように輝く瞳が印象的な Laura Haddock (ローラ・ハドック)。その容姿だけでなく、醸し出される気品と知性が巨匠 Michael Bay (マイケル・ベイ) 監督の目に止まり、全世界で話題となっている人気シリーズの最新作『トランスフォーマー/最後の騎士王』のニューヒロイン、ヴィヴィアン・ウェンブリー役に抜擢された。どのシーンを切り取ってもハッとするほど知的で美しく、どの瞬間も見逃すことができない。作品の中のヴィヴィアン同様に、美しく、ノーブルな魅力を醸しだしている Laura Haddock に話を聞いた。
女優・Laura Haddock (ローラ・ハドック) インタビュー
Portraits
くっきりとした目鼻立ち、その奥にエメラルドのように輝く瞳が印象的な Laura Haddock (ローラ・ハドック)。Sophia Loren (ソフィア・ローレン) や Anouk Aimée (アヌーク・エーメ) などエレガントな魅力で多くの人々の心をつかんできた大女優たちを彷彿させるその美貌で「世界で最も美しい顔」にランクインし、映画やテレビなど様々な作品に出演し、活躍している。
彼女はその容姿だけでなく、醸し出される気品と知性が巨匠 Michael Bay (マイケル・ベイ) 監督の目に止まり、全世界で話題となっている人気シリーズの最新作『トランスフォーマー/最後の騎士王』のニューヒロイン、ヴィヴィアン・ウェンブリー役に抜擢された。マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014) や英TVドラマ『ダ・ヴィンチ・デーモン』(2013-) への出演で知られる Laura Haddock だが、今までの出演作とは比較できないほどの大役に体当たりで挑戦し、勇敢で独立心に溢れた新しいヒロイン像を演じている。プライベートでは2013年にはハリウッドでも活躍する英俳優 Sam Claflin (サム・クラフリン) と結婚し、一児の母に。Michael Bay 監督はスタントを極力使わず、激しいアクションも俳優に演じさせることで有名だが、Laura Haddock は母としての多忙な日常と並行し、厳しいトレーニングをこなし、アクション・シーンも見事に演じきった。巨大なスクリーンに映し出される彼女は、どのシーンを切り取ってもハッとするほど知的で美しく、どの瞬間も見逃すことができない。作品の中のヴィヴィアン同様に、美しく、ノーブルな魅力を醸しだしている Laura Haddock に話を聞いた。
—今回が初めての来日ですが、東京の印象はどうですか?
街にエネルギーが溢れていて、すっかり心を奪われてしまったわ。流行の先端をリードするようなモダンな部分と伝統的な部分が同居しているのがすごく興味深いと思ったの。大都会の真ん中に皇居があって、ビルが立ち並ぶ近代的な街並みの中に神社があったり。この街並みは東京ならではだと思う。それに、一番はファッションね。ユニークで素敵なコーディネートをみんな楽しんでいるように感じたわ。こんなに人がいっぱいいる大都会なのにちゃんとオーガナイズされていて、混沌とした印象を与えないのが不思議ね。日本を離れたくないくらい夢中よ!
—テレビや舞台、映画などイギリスの作品が中心でしたが、今作『トランスフォーマー 最後の騎士王』はハリウッド大作で、尚且つヒロインという重要な役を演じていますよね。それは大きなチャレンジだったと思いますが、いつもの作品と違う点はありましたか?
去年撮影し、公開されたばかりの作品なので、キャリア的な変化はまだ特にないですね。仕事の規模は格段に大きいですし、撮影期間も長く、大変なことは多かったですが、そういったことを除けば、役作りにしても、撮影そのものに関しても、それほど大きな変化はなく、いつもの姿勢で臨みました。
—作品ではCGシーンも多かったと思いますが、CGの中での演技は困難でしたか?
架空のものを想像しながら、グリーンのスクリーンをバックに演技をするのは新しく、新鮮だったわ。かなりの想像力を必要とするので、大変ではあったけれど、それ以上に興味深い体験をできて嬉しかったわ。
—烈しくポロをプレーするヴィヴィアンの登場シーンがとても印象に残っています。その演技がとても自然に見えましたが、今までにポロの経験はありましたか?
私自身、乗馬の経験はありました。でもポロは映画のために練習したのが初めてで。実際やってみて、ポロってなんて激烈なスポーツなのって驚きました。男顔負けにポロをプレーする女性は戦士の気質を持っている、観客にそう想像させてくれます。だからこのシーンはヴィヴィアンのキャラクターを象徴するもので、作品の中でとても重要なシーンになっています。
—初めは勝気でとっつきにくい印象を受けるのですが、ヴィヴィアンの性格と自身の性格で共通するところはありますか?
彼女は芯が強くて、独立心の強く聡明な素晴らしいヒロインですよね。誰の力も借りずに自力でどんな状況も生き抜いて解決するパワーを持っているのが魅力的。芯の強さであったり、インディペンデントな精神だったり、その一つ一つのヴィヴィアンが持つ性質は彼女ほど極端ではないにしても、自分もちょっとずつそういった部分を持ち合わせていると思いますね。
—日本では女性はおとなしく、控えめなのが良しとされる風潮があるのですが、ヴィヴィアンのように激しく、大胆な性格はイギリスの女性によく見られる特徴だったりするのでしょうか?
あくまでもヴィヴィアンの性格であって、彼女の性格が英国気質かどうかはわからないですね。ヴィヴィアンが作品に登場する最初の方での彼女はとっつきにくい印象を与えています。私自身はその場の雰囲気や空気を大事にしているので、彼女とは違う。その場にいる人の居心地が悪そうだと、私はいてもたってもいられなくなっちゃう。ヴィヴィアンの場合は他の人にどう思われようが平然としていられるし、ちょっと冷めた部分もある。でも、もしかしたら自分は気づいていないだけであって、ひょっとしたら自分にだってそういった一面があるのかもしれません。
—撮影期間が長く、子供が生まれたばかりの状況で撮影に臨むのはきっと大変だったと思います。仕事とプライベートのバランスをとるために心がけていることはありますか?
息子はまだ赤ちゃんで。だから、どんな状況でも息子とできる限り一緒に過ごす努力をしています。なので撮影現場に息子を同伴し、過酷な撮影に取り組みました。子供が成長していくにつれて、四六時中一緒にいなければならない状況は変わっていくと思うし、息子との接し方にも変化があると思いますが、今はなるべく一緒にいることを心がけています。家庭と仕事、両方が大事なので、そのために尽力しています。
—あなたの旦那さんである Sam Claflin は俳優で、同業者ですよね。家庭の中で演技について意見を交換したり、作品についてアイデアを共有することはありますか?
もちろん話をするわ。夫とはざっくばらんに、隠し事もなく、いろいろな話をするの。もちろん私たちの仕事である俳優についての話題も。家の中でずっと仕事の話をしているわけではないけれど、お互い取り組んでいる作品のことについてはふたりで話をすることは多いと思う。子供が生まれる以前は、お互いが持つ映画論だったり、クリエイティヴに関する自分なりの考えを議論することも多かったけれど、子供が生まれてからは、「どっちが明日は子供を見るの?」みたいな現実的なスケジュールの調整とか、子供にまつわる会話が圧倒的に増えたわ。
—この作品で今まで以上に多くのファンを獲得することになると思います。今後はどの方面で活躍していきたいなどあなたの中で描いているヴィジョンはありますか?
テレビであれ、映画であれ、舞台であれ、監督と脚本が良くて、共演者が良ければどんなジャンルとかメディアとかこだわらずに挑戦していきたいと思ってる。
—女優になるのは小さな時からの夢でしたか?
子供の頃からずっと夢見てきたわ。子役のヘイリー・ミルズが主演の『ポリアンナ』(1960) を見て、私も「これになるんだから!」って周りに宣言してたの (笑)
—そこから具体的に俳優になるきっかけはなんだったのでしょうか。
子供の頃は児童演劇団とか演劇クラブみたいなものに所属して、ずっと演技に取り組んでいました。17歳の時に演劇学校に入学し、指導員についてもらうような本格的な演劇の勉強がスタートし、3年間じっくり取り組みました。学校の卒業公演には野球や歌手のスカウトみたいにエージェントが沢山やってくるんです。生徒たちはみんなそれぞれになんとか契約にこぎつけるために、全力でアピールして。私はラッキーなことに、その時に順調にエージェントが決まって、そこから私の俳優としてのキャリアがスタートしました。
—映画の中で描かれるヒロインって様々なものがあると思います。このトランスフォーマーのヒロインであるヴィヴィアンは知的で勇気がある。強い女性像として描かれていて、同性としてとてもうれしいなと思いました。ローラさん自身はこのヴィヴィアンのように芯が強くてインテリジェンスを持ったヒロイン像はどう思いますか?
私も凄くうれしい気持ちです。トランスフォーマーのシリーズに出演にあたって、それが一番惹かれた理由でもあるんです。強くて魅力あるヒロインを演じられたのは非常に光栄だし、特に今の時代、このジャンルやシリーズに限らず、映画業界が男女平等をうったえていて、どんどんその動きが高まっています。『ワンダーウーマン』のヒロインはその象徴ですよね。ヴィヴィアンもそうだし、ワンダーウーマンもそうですが、男性に匹敵するようなヒロインがどんどん生まれてきたら嬉しいですね。
—instagramなどのSNSを見ると、音楽が好きな一面が垣間見れましたが、仕事以外のオフタイムはどんな風に過ごしていますか?趣味などあれば教えてください。
今は完全に育児が趣味って感じね。母親業に専念しているわ。息子の成長を日々見届けるのが自分の趣味というか、プールで遊んだり、庭を駈けずり回ったりとか、彼の目線で世界を見ることや、彼の成長をこの目で見ることができるのが母としての至上の喜びなんです。
—その経験があなたの俳優業にはどんな風に影響を与えていますか?
子供を持ち、母親になることでありとあらゆる感情がより深みを増してきていると感じますね。演技の面では、今まで以上に感情を上手く表現できるようになってきていて、子育ては女優として100%プラスになっていると思います。これらが更に楽しみだわ。
<プロフィール>
Laura Haddock (ローラ・ハドック)
1985年8月21日、イギリス・ロンドン出身の女優。『The Inbetweeners Movie』(2011) で映画デビュー。映画、ドラマ、舞台で活躍し、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014) で注目される。海外ドラマ『ダ・ヴィンチ・デーモン』(2013-) でも人気を博す。
作品情報 | |
タイトル | トランスフォーマー/最後の騎士王 |
原題 | Transformers: The Last Knight |
監督 | Michael Bay (マイケル・ベイ) |
製作 | Don Murphy (ドン・マーフィー)、Tom DeSanto (トム・デサント) |
出演 | Mark Wahlberg (マーク・ウォールバーグ)、Laura Haddock (ローラ・ハドック)、Josh Duhamel (ジョシュ・デュアメル) |
配給 | 東和ピクチャーズ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017年 |
上映時間 | 149分 |
HP | www.tf-movie.jp |
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8月4日(金) 全国ロードショー |