Rachael Dadd
Rachael Dadd

レイチェル・ダッドの音楽は語りかける 「自由は政治的に美しい」

Rachael Dadd

Photography: Takeshi Miyamoto
Interview & Text: Nakako Hayashi

Portraits/

UKの新しいフォーク・ジェネレーションとして注目を集めるシンガー・ソングライターの Rachael Dadd (レイチェル・ダッド)。政治への関心と美を同居させる彼女のスタイルに、共鳴するファンは世界中に広がっていて、日本でも彼女の歌を耳にしたことがある人は少なくないと思う (Rachael は日本にたびたび訪れて滞在している)。
2019年11月、待望のニュー・アルバム『Flux』がリリース。コロナの影響でジャパン・ツアーはやむなく中止となってしまったが、先立って2月にロンドンで行われたライブに足を運んでいた編集者の林央子氏が、現地でインタビューの機会を取り付けてくれた。

本インタビューは2月の収録でロックダウン前だったが、Freedom (自由)、Connection (つながり)、家で家族と過ごす時間、自然の価値……今このタイミングで改めて向き合いたいトピックに満ちている。その後すぐにパンデミック、BLM運動を経験し、ますます社会参画のムードが高まっている中、彼女は何を思っているのだろうか。インタビューから4ヶ月後、林氏が追加でオファーしたメールインタビューにも、Rachael はこころよく答えてくれた。6章にわけたインタビュー中、最後の章がそれにあたる。

レイチェル・ダッドの音楽は語りかける 「自由は政治的に美しい」

*You’ll find the English text after the Japanese.

耳に心地よいだけの音楽を、聞きたくはない。目をおおい、耳をふさぎたくなるようなニュースが溢れている日々の中でも、ふと立ち止まりたくなる Rachael Dadd の音楽。美しい調べと嘘のない声の力強さに、思いをはせる。

 

1> 政治性と音楽と美と自由

Rachael Dadd - Arrows

- あなたの歌の魅力は、政治的な内容を歌いながらも、生きることの楽しさや美的な感性が強く訴えてくることです。「Arrows」では帰属感や、自分と異なる他者とつながることへの恐れを振り払うことが、「Cut My Roots」では英国のビザに関する法律の厳しさについて、歌われていますね。

音楽は、私を導いてくれるものです。音楽は私に、自由を示してくれます。私の政治的な声明はいつも、自由、平和、そして人とのつながりに関係しています。そして、自然という扉。人間のつくった法律や規則は、間違ったものが多いのです。国境管理、白人至上主義、移民法……。西洋人が世界を管理するという間違った考えは、あちらこちらで見受けられます。それらの抑圧的な考えの多くは、私の住む英国政府が決めたもの。だから、私は抗議するのです。私は法や規則からの自由について、考えていたいのです。

 

- 政治性と美、その両者が同居する魅力的な表現は、今まさに求められているものです。にもかかわらず、実生活のなかでそのような表現に出会うことは稀です。

 

自由は美しい。

自由は政治的に美しい。

美は自由です。

私たちがどういう人間になりたいかということは、自由なのです。

私たちがどういう生き方をしたいかは、自由なのです。

つながりたいと思う人たちとつながる自由が、私たちにはあります。

文化を混ぜていく自由が、分断されない自由が

 

2> 手づくりのミュージックビデオ

Rachael Dadd - Strike Our Scythes

 

- あなたのミュージックビデオはアート作品のようで、音楽とともに、その中にいる人物たちの衣装や行為など、それらが総合的にメッセージを投げかけてくれますね。どんな経歴で音楽を始められたのですか?

私はウィンチェスターのアートスクールにいって、テキスタイルを学びました。「Strike Our Scythes」のビデオにフェルト製の、ピアノの鍵盤でできたスカートが出てくるんですが、あれは私が美大の卒業制作のためにつくったもので、ビデオのためにつくり直したの。マイ・アート・スクールプロジェクトなのよ!

 

- 卒業制作をつくったのはいつでしたか?最近のこと?

16年前 (笑)。卒業した後は、ボートで働いていました。その頃から住んでいるブリストルには小さな港があって、そこで切符モギリをしていたの。パートタイムの仕事だったから自由時間があって、音楽を制作する時間もあった。アート、テキスタイル、音楽……。日本にくる前にいろいろなことをやっていました。

 

- 日本にはいつ来たのですか?

2008年に、下北沢で音楽レーベルと、今はもう閉店してしまったディスクショップ・ゼロというレコード店をやっていた飯島直樹さんが、私を日本に呼んでくれたんです。彼は私のレコードをリリースしてくれたし、それだけでなく親切にも、9ヶ月も家に住まわせてくれたんです。彼はブリストルの音楽シーンにとても詳しかった。当時のわたしは、音楽のキャリアを始めたばかりだったから「日本でレコードが出るなんて! じゃあ、日本に行くべきかもしれないわ!」という感じでした。つまり、私が今のように、音楽で仕事をするようにしてくれたのは彼だったんです。だから、とても感謝しています。最近、癌で突然なくなってしまったのでとても悲しくて、3月には追悼コンサートのために日本に行って演奏しました。

 

- 私は「Strike Our Scythes」の曲のビデオをたまたまYou Tubeで目にして、あなたの存在を知ったんですが、その映像にあふれる手づくりな感覚がとても印象にのこりました。

ありがとう。私たちの現在の生活は、自然なものではないと思っています。もしも自分の心の声に耳を傾けたら、私は自然のなかに住んで、手づくりの道具をつくっていると思います。フェスティバルに行くとそんな感じがありますね。自然のなかにいて、音楽があって、そして自分より大きな何か、宇宙的なものとつながっている感じになります。何百万もの宇宙と。ちょっと理解できないような、壮大なものと。

 

3> 仲間たちとともに声をあげる

Rachael Dadd - Cut My Roots

- 去年発表された「Cut My Roots」のビデオはまた趣向が変わっていましたが、あなたの世界に貫かれている、仲間たちとの一体感は一貫して強く伝わってくるな、と実感しました。

産業革命のあったビクトリア時代、人々は不自由でした。現在の英国も貧困がはびこり、自由がありません。だからその時代に戻っているような気がしたんです。

 

- まるで映画を観ているようでした!

ある時、今までつくったことのないような映像のアイデアが湧いてきて、とても興奮したんです。それで、映画作家である友人に連絡をとって、私の書いたストーリーボードを見せたら、彼もとても気に入ったので、実現することができました。大勢の友達に参加を依頼したのですが、謝礼を支払ったのは映画作家だけです。みんなは無償で参加してくれて、私たちは彼らのコスチュームとして、ケープなどをつくりました。

 

- なるほど、そうだったのですね。いつも、あなたのミュージックビデオにあふれるハンドメイドな感じはとても印象に残ります。その生生しい力強さは、たとえば泥のついた有機野菜を想像させるところがあります。

ありがとう。「Strike Our Scythes」でも、私が着物のコスチュームをつくり、メークアップをしました。羊毛で長い髪の毛をつくって、美大の卒業制作のピアノの鍵盤を衣装に使いました。テキスタイルで学位をとったことも関連していると思いますし、また私はいつも、トライバル・アートにインスパイアされるんです。現在の私たちの暮らし方は不自然だと思っていて、トライブのように暮らしたいと思っています。男たちも女たちも一緒になって。何世代も前は、私たちもそういう暮らしをしていたと思うんです。そして、私たちのサイキ、潜在意識のなかにはそのころの記憶が眠っていると思うんです。

- ミュージックビデオで、あなたと一緒に映像に写っている仲間たちとの親密な一体感は、「Cut My Roots」でも「Strykes Our Scythes」でも強く印象にのこります。

私にとって、音楽というのは、つながりをもたらすものなんです。演奏しているときは、私たちを隔てる境界がなくなって、人同士がつながっているということを、とても強く感じます。バンドもいて、家族のように感じるんです。

 

- 昨夜のコンサートでも、それを強く体感しました。

音楽を演奏するとき、私は自分を最もよく表現していると思いますし、話をしたりするよりもずっと、感情的に人とつながることができていると思っています。そして、何より「感じる」こと。みんなと一緒にいることで、私たちはどれだけ状況が良いのか、またはどれだけ状況が悪くて困ったものかを、感じることができます。その一部であることはどういうことなのかを、実感することができる。私たちは皆つながっていて、一緒に同意したり、一緒に祝福したりするのです。音楽は、とても強いつながりを私たちにもたらします。

 

- 一方で、世界中で人々は、かつてより分断されていると思いますか?

それが問題です。英国ではしかし、集合的な変化というのも起こってきています。あるレベルでは、人々はより分断されてきているけれど、それと闘おうという意識も出てきている。2020年は、分断が不幸のもとであり、だからこそ一体になるべきだということに、皆が気づき始めている時だと思うんです。より多くの人が、そのことに気づき始めています。これはたとえば、XR(=extentinction revellion 意味は”絶滅への反逆”)のムーブメントが生まれていること、そこにはわたしたちが共有している原因があることや、それらが人々をひとつにしていることにみられます。XRは英国で始まったムーブメントですが、グローバルな動向で、気候変動などにプロテストする新しい、規模の大きなムーブメントです。こういう時代だからこそ、人とつながることが重要で、それは健康的なんです。人と人が集まって、一緒に良い未来への変化を感じること。このような流れは、日本でも東日本大震災(フクシマ)と津波のあとに、同じことが起こったと思うんです。お互いのために、に人が人を必要とするようになる。いま、世界中でその動向がみられると思うんです。

 

- つながりへの希求は、ますます強くなってきていると思いますか?

そう思います。生き残るために。つながることができれば、私たちは生き残ることができる。だから、そうしなければならないんです。

 

4> 家族との時間

Rachael Dadd - Palaeontologist

- あなたはDIYをテーマにした展覧会をキュレーションをしたことがありますが、家で撮影したDIY的なミュージックビデオもたくさん制作していますね。

「Palaeontologist」はその中でも最近もので、二人の子どもたちが出てきます。私の家、キッチン、子どもたちの描いた絵…… 家でとてもリラックスして作ったビデオで、大好きです。

 

- 生活とアートは一緒であるべきだと思いますか。

その通りです。私の音楽と私のアートは、私のガイドなの。 もし私がもっと学んだり、あるいは変わる必要があるとしたら、私の音楽がそのことを助けてくれる。もし私が歌詞を書いていたら、私の潜在意識であるサイキや歌詞が、私のなすべきことを示唆してくれると思う。アートも同様で、イメージはあるけれど何を意味するかわからないようなことって、アートをつくって視覚化することで、自分の人生や夢、行動について理解することができる。だから音楽がガイドだと思うんです。息子が赤ちゃんのころ、落ち込んでいたことがあって、音楽をやめようとしていました。だから、私は自分が音楽をやめなくてよかったと思っています。私は音楽をしなければならないと思うから。

 

5> 日本との関係

Rachael Dadd - Archipelago

- あなたの「Archipelago」という曲のビデオには、日本の風景が登場します。古い様式の日本の台所、カマドが出てきたり。他のビデオにも日本文化の断片がよくみられます。

あれは、友達のキッチンなんです! 日本はすばらしい、強い伝統がある国です。尊敬すべき、とても強い伝統が。英国より、日本のほうが伝統が残っていると感じています。もちろん、すべてが変化し、混ざり合っている時代なのですが。私の夫は日本人(ミュージシャンのICHIさん)ですが、私の言葉の問題もあって、日本文化を理解するのは難しくて、今は旅の途中だと思っています。人間のルーツは同じだし、世界中どこにいても人間は同じことを必要とすると思う。二つの文化に違いはあるけれど、似ているところもたくさんある。私は日本が大好きです。素晴らしい人たちがたくさんいる。英国や欧米の文化は個に基づいていて、とても競争が激しい社会ですが、日本は集団の文化で、そこが大きく違います。その中で、私はとても多くを学びました。

私が日本に行くと、XRのような流れもたくさん起こっていると感じます。私たちの生存への本能からかもしれませんね。福島の原子力発電所の事件などもあったように、私たちはどこにいても、権力と戦わなければならない。国境を超えて、政府と戦わなければいけない。グローバルな抵抗活動が、世界中で起こり始めていると思います。そのことにとてもインスパイアされます。

 

6> 今思うこと

- この取材は2020年2月にロンドンでインタビューしたものを、6月にまとめたものです。今、おすまいのブリストルでは、ジョージ・フロイドさんの死去を契機とした人種差別反対のデモが広がるなか、奴隷貿易商人の肖像が市民によって倒され、破棄されるという出来事があったばかりです。あらためて思うことは、2月にあなたに伺った話は、まさにこのパンデミックの時代に皆が考えていきたいことを、象徴するようなお話だったということです。今、あなたは何を考えて、どのように暮らしていますか? 今の心境からのメッセージをお願いします。

多くの人にとって、とても難しい時代だと思います。とくに貧しい国や人種的にマイノリティである共同体は、コロナウィルスの影響を最も受けているのではないでしょうか。私が困難を感じるときは、自分に、自分は恵まれている、私には裏庭があるし、一人で生きているわけじゃなくて家族と一緒にいられる、そして今命が危険にさらされているわけではない、と言い聞かせています。感謝することがたくさんあります。

地球のために、ポジティブな方向に向かっていることを願っています。とても強く願うのは、このパンデミックによってポジティブな変化があることです。私たちはゆっくりしたペースで人生を経験しています。運転することも、飛行機にのる機会も減り、お金を使うことも減りました。自分自身と自然環境がより、深く繋がっています。もし私たちがそこに静かな平和を発見したら、私たちは、これらの変化を永遠に採用することになります。その結果、環境が保存されることになるかもしれません。これが、私の希望することです。社会的な側面では、いろいろな事象が Black Lives Matter のムーブメントに現れてきていると思います。私たちは内省する時間をもったし、罪悪感や共感といった感情に向き合い、目覚めたいと思っているんです。私たちは、抑圧されている人々の人生を改善するために、自分たちの責任を見直している。特権のある白人は、自分たちの問題であることを自覚し始めました。本を読んだり、リサーチしている人も増えてきているようです。私たちは、深いところまでいって学び、それを反映させる時を集合的に過ごしていると思います。それによって、いろいろな行動が今後おこってくるのではないでしょうか。今後、システムが変わっていくことを私は強く願っています。これは私たちが集団的に闘わなければいけないことで、世界を結合させていく進歩的な動向なんです。

 

 

 

I don’t want to listen to music that is only pleasing to my ears. Even in the midst of a day full of news that makes me want to cover my eyes and cover my ears, I suddenly stop and listen to the music of Rachael Dadd that makes me want to be a part of it. The beautiful melodies and the power of her voice that does not lie, remind us of the power of her music.

 

1 Politics, Music, Beauty and Freedom

The appeal of your songs is that while you sing about political content, the joy of life and aesthetic sensibility are present. It’s appealing to us. In “Arrows,” it’s about shaking off the fear of belonging and connecting with others who are different from you. In “Cut My Roots,” you sing about the strictness of the UK’s visa laws.

 

Music is what guides me, it shows me freedom. Music shows me freedom. My political statements have always been about freedom, peace and connection, and the door of nature. There are so many laws and rules made by man that are wrong. Border control, white supremacy, immigration laws….. The oppresive idea that Westerners manage the world is everywhere. Many of those are decided by the British government where I live. That’s why I protest. I want to think about freedom from laws and rules.

 

Politics and beauty, and an appealing expression of both, are in high demand. Nevertheless, we rarely encounter such an expression in real life.

 

Freedom is beautiful, and freedom is politically beautiful.

Freedom is beautiful.

We are free to be who we want to be.

We are free to live the kind of life we want to live.

We are free to connect with the people we want to connect with.

The freedom to mix cultures, the freedom to not be divided.

 

2 Handcrafted Music Video

Your music video is like a work of art, and along with the music, the people in it, the costumes, the gestures, etc., those things throw an overall message to us. What kind of background did you have that got you into music?

 

I went to art school in Winchester to study textiles. In “Strike Our Scythes” video, there’s a skirt made from piano keys inside felt, but that’s an art college graduation project. I reworked it for the video. It’s my art school project!

 

When did you make your graduation project? Recently?

 

16 years ago (laughs). After I graduated, I worked on a boat. There’s a small port in Bristol, where I’ve lived since then, and that’s where I worked as a ticket taker. It was a part-time job, so I had free time, and I had time to make music. Art, textiles, music….. I did a lot of things before I came to Japan.

 

When did you come to Japan?

 

In 2008. Naoki Ijima, who ran a music label and a record store called Disc Shop Zero in Shimokitazawa, invited me to Japan to work with him. He was the first person to release my music, and not only that, but he was kind enough to let me live in his house for nine months. He was very knowledgeable about the Bristol music scene. At the time I was just starting out in my music career, and I was like, “I never knew my record would come out in Japan! Then maybe I should go to Japan!” It was like that. I mean, he was the one who made me work with music the way I do now. So I’m very grateful for that. It was very sad because he recently passed away suddenly from cancer, and in March I was in Japan for a memorial concert and played for him.

 

I just happened to see the video for the song “Strike Our Scythes” on You Tube and found out about you, and the handcrafted feel of the video made a big impression on me.

 

Thank you. I believe that our current lives are not natural. If I listened to my heart, I would live in nature and make hand-made tools. There’s that feeling when you go to a festival. You’re in nature, there’s music, and you’re connected to something bigger than yourself, to something cosmic. With millions of universes. With something a little incomprehensible but magnificent.

3 Searching for Freedom

 

The video for Cut My Roots, released last year, was a different story, but the sense of togetherness that runs through your world comes across consistently and strongly in your work.

 

In Victorian times, during the Industrial Revolution, people were crippled, and today’s Britain is riddled with poverty. During the Industrial Revolution people were not free, and today’s Britain is also riddled with poverty and lack of freedom. So I felt like I was returning to that time.

 

It was like watching a movie!

 

One day I had an idea for a film that I had never made before, and I was very excited.  So I contacted a friend of mine who is a filmmaker and showed him the storyboard I had written, and he liked it so much that I was able to make it happen. We asked a lot of friends to participate for free. I made capes for my friends who appeared in the video.

 

I see. I’ve always been very impressed with the handmadeness that abounds in your music videos. There’s a raw intensity to them that makes me think of organic vegetables in the dirt, for example.

 

Thank you, in “Strykes Our Scythes”, I made a kimono costume and then I did make-up. I made long hair out of sheep wool and used the piano keys from my art school graduation project for my costume. I think it has something to do with the fact that I got a degree in textiles, and also that I’ve always been inspired by tribal art. I think our current way of life is unnatural and I want to live like the Tribe! Many generations ago, we lived that way and I think that our psyche, our subconscious mind, contains memories of that time that are still dormant.

 

The intimate togetherness of the friends you share in the music video is strong in both “Cut My Roots” and “Strike Our Scythes”.

 

For me, music is about connection. When we’re playing, the boundaries that separate us are gone and people are connected to each other. I feel it very strongly. I have a band, and it feels like a family.

 

I felt that strongly at last night’s concert.

 

I think I express myself best when I play music, and it’s more than just talking about it. I think I’ve always been able to connect with people emotionally. And, most importantly, to “feel”. By being with everyone, we are able to see how good things are, or how bad and troubling things are. You can feel what it is like to be a part of it. We are all connected, agreeing together and celebrating together. Music brings a very strong connection to us.

 

On the other hand, do you think people around the world are more divided than they used to be?

That’s the problem. In the UK, however, there is also a collective change happening. At one level, people are becoming more divided, but there’s also a sense of wanting to fight against it. In 2020 division is a source of misery and that’s why we should come together. More people are starting to notice. Movements such as XR (= extinction rebellion) are being born from our shared causes and are bringing people together. The XR movement started in the UK, but is a global trend, protesting against climate change and other issues. It’s a new, large scale movement. In these times, it’s important to connect with people, and that’s healthy. Bringing people together and imagining change for a better future together. This is the same thing that happened in Japan after the Great East Japan Earthquake and tsunami in Fukushima, I think. People are going to need people for each other. I think we’re seeing that trend all over the world right now.

 

Do you think the desire for connection is becoming stronger and stronger?

I think so. To survive. If we can connect, we can survive. So we have to do that.

 

4  Time with Family

You’ve once curated a DIY-themed exhibition. You’ve also produced a number of DIY-ish music videos shot at home.

 

Palaentologist is the most recent of those videos, and it’s about my two children. My house, my kitchen, my children’s drawings. It’s a very relaxed video I made at home and I love it.

 

Do you think life and art should go hand in hand?

Absolutely. My music and my art are my guides. If I need to learn more and if I need to change, my music helps me to do that…. My music and my art are my guides. If I was writing lyrics, my subconscious (psyche) would suggest what I should do. The same thing with art, where you have an image but you don’t know what it means. By creating and visualizing it, you can understand your life, your dreams and your actions. 

That’s why I think music is my guide. When my son was a baby, I was depressed and I decided to stop playing music. So I’m glad I didn’t stop playing music in the end. Because I think I have to do music.

 

5  Relationship with Japan

Your video for the song “Archipelago” features a Japanese landscape. An old-style Japanese kitchen, Kamado, and so on. In your videos, bits of Japanese culture are often seen in other videos as well.

 

That’s my friend’s kitchen! Japan is a country with a respectful, strong tradition. I feel that there is more tradition in Japan than in the UK. Of course, we live in a time when everything is changing and blending together. My husband is Japanese ( ICHI, a musician), but because of my language problem, I feel that Japanese culture is hard to understand for me. So I think I am on a journey right now. Human roots are the same, and I believe that humans need the same things no matter where they are in the world. There are differences in the two cultures, but there are many similarities. I love Japan. There are so many wonderful people there. The culture in the UK and the West is based on the individual and it’s a very competitive society, whereas Japan is a group culture. That’s the big difference. I’ve learned so much from that.

 

When I go to Japan, I see a lot of XR-like trends happening there. Maybe it’s our survival instincts, like what happened at the Fukushima nuclear power plant, that we have to fight the powers wherever we are. We have to cross borders and fight governments. I think global resistance is starting to happen all over the world. I’m very inspired by that.

 

6  A message from Rachael

This text is based on an interview I conducted in London in February 2020 and compiled in June. Right now, the unti-racist demonstrations in the wake of George Floyd’s death are Amidst the spread, in Bristol, the statue of slave traders were taken down and thrown away by citizens. Once again, I think that the story you told me in February is exactly what we all thought of in these pandemic times. It means that the story was symbolic of what we want to be. What are you thinking and how do you live now? What is your message from your current state of mind?

I think this is such a hard time for so many especially the poorest communities and the ethnic minority communities who seem to be being hit the hardest by the coronavirus. When I am finding it hard I remind myself that I am privileged, I have a back garden, I am not living alone but with my family, and I have no immediate threat. I have a lot to feel grateful for.

 

On a positive note for the globe I hope, I really hope, that there might be some positive changes that come from this pandemic. We experience life at a slower pace, we drive less, we fly less, we spend less money, we connect with ourselves and our natural environments more deeply. If we find calm and peace then maybe we will adopt some of these changes permanently. Maybe the environment will be protected as a result. That is my hope. On a social level many are engaging in the black lives matter movement. I think we have had time to reflect and face up to feelings such as guilt and empathy and we are now wanting to wake up. We are reviewing our responsibilities to improve the lives of those who are oppressed. Those who are white and privileged are realising that it’s just as much our problem. Many are reading and researching. It feels like it is a collective time to go deep and learn and reflect. The action will be seen later I hope. I really really hope system change is coming. That is what we need to collectively fight for, all progressive movements united globally.

 

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