心の中にある言葉と衝動、中条あやみインタビュー
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ayami nakajo
model: ayami nakajo
photography: takako noel
styling: arisa tabata
hair & makeup: momiji saito
interview & text: mayu sakazaki
そこに立っているだけで目を奪われてしまう圧倒的な美しさが、これまで「中条あやみ」を多くの人に印象づけてきた。
モデル、俳優として順調にキャリアを積み上げているように見えるが、そこには歌や楽器、ダンスやカヌーなど、作品の中で次々に要求される「苦手だったこと」を克服してきた彼女の強さが隠れている。「やってみたい」という気持ちだけでこの世界に飛び込んだ14歳のときから約10年、今もその衝動は続いている。
情熱と自分自身への愛を内包するシャネルのファインジュエリー「ココ クラッシュ」を身につけた中条あやみに、ファッションとジュエリー、そして彼女自身のことを語ってもらった。
心の中にある言葉と衝動、中条あやみインタビュー
Portraits
―普段から「ココ クラッシュ」のジュエリーを愛用されているそうですね。最初に選んだのはどのアイテムですか?
私が持っている「ココ クラッシュ」は、ホワイトゴールドのリング。イエローゴールドと悩んだんですが、こっちの方が自分に合っている気がしたんです。太めのデザインなので、中指につけて少しボーイッシュな雰囲気を出すのがお気に入り。歳を重ねるにつれて、ホワイトゴールドが似合うかっこいい女の人になれたらいいな、と思いながら楽しんでいます。
―細身のデザインになって新しく登場したミニモデルのリングや、イヤーカフをつけてみた感想は?
イヤーカフをたくさんつけたり、同じデザインのネックレスを色違いで重ねづけしたりするのがすごく新鮮でした。普段はシンプルにひとつだけっていうスタイルが多いので、自分でも真似してみたい。イエローゴールドのミニモデルのリングは、私が持っている太めのホワイトゴールドに重ねたらすごく可愛いと思います。「ココ クラッシュ」は重ねづけでまた表情が変わるジュエリーなので、これから少しずつ集めていきたいですね。
―中条さんが感じる「ココ クラッシュ」の魅力は?
すごくラグジュアリーなジュエリーですが、そこにキルティングというモチーフが入っているのがシャネルならではだと感じます。親しみがあって、着飾りすぎていない、マドモアゼル シャネルらしさ。トゥーマッチにならない引き算の法則みたいな美学を感じて、すごく好きなデザインなんです。そこにダイヤが散りばめられていたりすると、繊細で、大胆さもあって……やっぱりかっこいいなって思います。
―いつもどんな風にジュエリーを楽しんでいますか?
今日はシンプルにひとつだけ、今日は両手にリングをつけよう、とか、その日の気分でアレンジして楽しむのが好きですね。自分なりに変化をつけていくと、個性が出ていいなって。ファッションがシンプルなときは大振りなアクセサリーで遊んだり、逆にファッションがオーバーなときは加減したり、うまくバランスをとるスタイルが好きです。逆に、時計やジュエリーの配色を見ながら洋服や靴を選んでいくのも気分が変わって楽しい!
―ホワイトゴールドとイエローゴールドで好みが分かれると思うんですが、ご自身ではどちらが好きですか?
一時期はホワイトゴールドやシルバーしかつけていないときもあったんですが、最近はイエローゴールドもつけるようになりました。その日の気分によっても全然変わりますし、ミックスするのも大好き。歳を重ねて、色々な楽しみ方ができるようになってきたと思います。今までは、ダイヤにもそこまで興味がなかったんですが、今はダイヤモンドの持つ強さや輝きにすごく惹かれるようになってきて。ダイヤは大人への第一歩というイメージもありますし、私自身も大人になってきたのかなって思います。
一ジュエリーを身につけることで、自分自身が変化するというような感覚はありますか?
ジュエリーって、すごく意味を持つものだと思うんです。どの指につけるかだけでも、結婚や、それぞれに深い意味があったりする。誰にもらったのかな?って想像したり、お祝いの日につけたり、母親から代々受け継がれるようなものがあったり……ジュエリーにはストーリーがあるんだなって。そういうことを想像して、自分が持っているものを受け継ぎたいと考えるようにもなってきました。今日はこの最強アイテムをつけていくぞ!みたいな(笑)、お守りのような感覚もありますね。
一10月に行われたタッチ&トライイベントのテーマにもなった「ココ クラッシュに恋する辞典」には、シャネルと「ココ クラッシュ」の世界をさらに深く知ることのできる言葉たちが並んでいます。その中で気になったキーワードと、そこから感じたことを教えてください。
「マドモアゼル」という言葉に「シンメトリーを選択するということ」と書かれていて、それはすごく好きだなって思いました。例えばバングルを両腕につけて左右対称にしたり、ファッションショーでもジュエリーをシンメトリーにつけるのはよくあったりするんです。私が実際にシャネルのアパルトマンを訪れたときに、水晶がシンメトリーに置かれていたのもすごく印象的でした。そういうマドモアゼル シャネルが影響を受けたスタイルというのが、実際にファッションやジュエリーにも使われているんだなと感じて……私もそれを参考に、部屋の家具をシンメトリーに置いてみたり(笑)。そういうストーリーがすごく素敵だなって思います。
一「ココ クラッシュ」という項目には、「フランスのエスプリと、境界線のない熱情とのマリアージュ」と書かれています。
シャネルのシンボルであるキルティングモチーフも、競走馬に乗る騎手のジャケットから影響を受けていたり、マドモアゼルのかつての恋人からのインスパイアだったり。アイテムごとに色々な国や人からのインスピレーションやストーリーやロマンスがあるんですよね。そういうことを知ると、すごくキュンとします。辞典には「アムール」という言葉もありましたが、愛があるところには平和がある。ラブ&ピースじゃないですけど、そのふたつの言葉は自分の中でもセットになっているなと感じます。
一中条さんそのものが、すごく愛にあふれている人という感じがします。「自分らしさ」という意味では、どんな言葉が浮かびますか?
そうですね……自由、情熱やパッション、あとは、食べもの(笑)。ファッションやインテリアが好きなので、衣食住というのもぴったりかもしれないです。
一「自由」や「情熱」は、そのままシャネルの哲学にも通じていますね。中条さんにとってはどういう感覚ですか?
水瓶座なので、すごく自由人なんですっていう言い訳をいつもしているんです……マイナスプロモーションになっちゃいますね(笑)。でも、色々なことに対して固定概念を持たず、いつも柔軟に吸収していたいと思いますし、自由に旅に出かけたりするのも好き。そういうことに情熱を捧げている、自由な人だと自分では思っています。
一「衣食住」に関しても、今はコロナ禍で生活や社会が大きく変わってきていますね。日常の暮らしの中で感じたことや考えたことはありますか。
そうですね……すごく思ったのは、身体の中に入れたものが、そのまま自分の身体をつくるっていう当たり前のこと。今まではジュースとかもよく飲んでいたんですが、水をたくさん飲むようになったら、すごく体調が良くなったんです。自分の身体を潤すものや食べものも、コンビニでいいやと思うんじゃなく、自分でつくったり、誰かとつくったりして、「楽しい」という気持ちを持ちながら食べたいと思うようになりました。
一「ココ クラッシュ」のフィロソフィーには、型どおりの生き方、ルール、自分を制限するものに「ノー」と言うスピリット。そして情熱、自由、自分だけのスタイルに「イエス」と言う衝動、というものがあります。中条さんにとって、これまでの人生で記憶に残っている「イエス」と「ノー」はありますか?
「イエス」は、やっぱりこの世界に入るとき。スカウトだったんですが、お母さんに「本当にこの世界に入りたいの?」と聞かれたときに、「イエス!」って言いました。そこにはどんな世界があるんだろう?ってすごく気になったし、自分にとって、友達に誇れるようなことができるんじゃないかってワクワクして、飛び込んでみたいって思いました。迷いはまったくなかった。「やってみたい」っていう気持ちだけがありました。
「ノー」はなんだろう……。でも、映画『水上のフライト』でカヌーをやる女の子の役を演じているんですが、最初は自分には絶対乗れないって思っていて。だからカヌーのシーンはボディダブル(代役)を、と言われていたんですが、自分の力でやりたくて頑張ったんです。せっかくやれるならと思って「合成代を浮かせるので!」ってかっこつけて宣言してしまったので、頑張らざるを得なくて(笑)。だからボディダブルには「ノー」、カヌーに乗ることに対しては「イエス」。これからも、「やってみたい」という気持ちに「イエス」と言っていけたらいいなと思います。