今週のTFP的おすすめ展覧会
TFP的
おすすめ展覧会
現在開催中の展覧会や写真展、アートイベントから、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) のおすすめを毎週ピックアップ。
今週はどこへ行こう。毎週火曜日更新。
3/2026
空山基「SORAYAMA 光・透明・反射 ーTOKYOー」
世界的なイラストレーター兼現代アーティスト・空山基による過去最大規模の回顧展「SORAYAMA 光・透明・反射 ーTOKYOー」。1978年から取り組む「セクシーロボット」シリーズで世界的に知られている。本展では、同氏が最初に描いたロボット作品や、恐竜、ユニコーンなど幅広くロボット造形を追求した最新のキャンバス作品、デザインを手掛けた AIBO (アイボ) の原画のほか、Aerosmith (エアロスミス) のアルバムジャケットとして採用された代表作、最新の彫刻作品、新作の映像インスタレーションも紹介される。空山基が半世紀にわたり追い求めてきた、光・透明・反射という表現の美学。そして、1970年代後半から現代までの芸術的進化と創作の歩み。空山基のキャリアを圧倒的なスケールで体感できるこの機会を見逃す手はない。
会場: CREATIVE MUSEUM TOKYO
住所: 東京都中央区京橋1丁目7−1 TODA BUILDING 6階
会期: 3月14日(土)〜5月31日(火)
時間: 10:00-18:00
休館日: なし
入場料: 当日券一般 ¥2,500、学生 (大学) ¥1800、学生 (高校) ¥1,500、こども (小中学生) ¥1,000/前売り券一般 ¥2,300、学生 (大学) ¥1,600、学生 (高校) ¥1,300、こども (小中学生) ¥800
HP: sorayama2026.jp
ホンマタカシ「This Is Not My Cat」
写真家・ホンマタカシによる本展は、自身の猫を写し出した同タイトルの新作写真集の刊行を記念したものであり、2つの会場にわたり開催される。そこに写るのは、猫とホンマの何気ない日常。だがそれは、時折赤の他人のようによそよそしくレンズの前に立ち現れる。代表作『Tokyo and my Daughter』(2021年) が創出した独特のズレを、本作でもまた一匹の猫を通じて再構築しているのが特徴だ。神宮前のブックストア UTRECHT (ユトレヒト) では、未掲載のアザーカットを含む壁一面のインスタレーション、恵比寿のブックストア POST (ポスト) では、貴重なスライドや未公開映像を用いた展示をそれぞれ実施する。身近な存在の愛おしさが溢れ出た本展。2つの会場を巡りながら、ホンマタカシが捉えた「猫」を目撃してほしい。
場所: (1)POST
(2)UTRECH
住所: (1)東京都渋谷区恵比寿南2丁目10−3
(2)東京都渋谷区神宮前5丁目36−6
会期: (1)3月13日(金)〜4月12日(日)
(2)3月3日(火)〜3月15日(日)
時間: (1)11:00-19:00
(2)12:00-19:00
休廊日: (1)(2)月
HP: (1)post-books.shop
(2)utrecht.jp/
東海林広太「MITATE」
スタイリストを経て、2014年に独学で写真を始め、写真家としてのキャリアをスタートさせた東海林広太。本展は、東海林が過去に制作した作品を、関係のある他者に委ね、再構築する実験的なプロジェクト。本来の用途や姿とは別のものに見なして捉える、「見立て」。思考や場所性を手放すことで、作品はどこまで自由に変化し得るのか。2023年の個展「Nothing happened」でも象徴的に描かれたモチーフである「花」と「猫」に焦点を絞り、写真に内在する視線や関係性をあらためて立ち上げるように提示する。自宅で撮影した写真と、屋外で撮影した写真、それぞれ異なる背景で撮影された写真が、大小様々な作品を空間に再配置される。会場でしか味わえない「距離感」をぜひ体感してみてほしい。
会場: 229
住所: 東京都台東区台東4丁目24−2
会期: 2月26日(木)〜3月14日(土)
時間: 12:00-19:00 (最終入場18:30) *土日祝 12:00-20:00 (最終入場19:30)
HP: www.instagram.com/229.4242
高木由利子「Threads of Beauty 1995‐2025 ― 時をまとい、風をまとう。」
「渋谷ファッションウィーク」との共催により開催される本展では、写真家・高木由利子が30年にわたり世界各地で撮影してきた「Threads of Beauty」シリーズに焦点を当てる。彼女がレンズを向けたのは、伝統的な衣服をまとい生きる人々の日常。膨大なアーカイブの中から精選された100点以上の作品が、会場を鮮やかに彩る。そして高木と二度目のタッグとなる建築家・田根剛の会場構成により、作品が内包する世界観を体感できる時空を超えた場が織りなされている。彼女が記録した伝統的な衣服が鑑賞者にもたらすのは、「ファッションとは何か」、「格好良さとは」という問い。その壮大な問いの本質がここには凝縮されている。30年の歳月が示す命題の答えを、ぜひ会場で探求してほしい。
会場: Bunkamura ザ・ミュージアム
住所: 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F
会期: 3月10日(火)~3月29日(日)
時間: 13:00~20:00 *最終入場19:30まで
HP: www.bunkamura.co.jp
「The H.Y. Collection:Assembled from Furudougu SAKATA」
東京・原宿を拠点とするアートオークションハウス NEW AUCTION (ニューオークション)。本イベントは、古美術コレクター・吉澤宏隆が「古道具坂田」(1973-2022) を通じて長年にわたり蒐集した品々から成るコレクションセールとなっている。東京・目白に開かれた「古道具坂田」は、骨董や古美術といった既存の枠組みにとらわれることなく、「古道具」という言葉のもと、日常のなかで使われ、時を重ねてきた物に宿る「美」を47年間にわたり追求し続けた伝説的存在だ。時代や地域、用途を超えて坂田和實の審美眼が示してきた「ものさし」。その価値観に共感しながら、蒐集してきたコレクターの想いに寄り添いながら、古道具が放つ静かな「美」に触れてみてほしい。
会場: SAI
住所: 東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
会期: (1)プレビュー 3月11日(水)〜3月14日(土)
(2)オークション 3月15日(日)
時間: (1)11:00-20:00 *最終日のみ17:00まで
(2)START 13:00- *OPEN 12:00-
HP: newwwauction.com
掛井五郎「人間の問題」
立体作品を軸に、油彩、ドローイング、版画など幅広い表現に取り組み続けた彫刻家・掛井五郎(1930-2021)。「受胎告知」(1957年) や「ヨブ」(1961年) など、聖書にまつわる作品に通底するのは、人間とは何かという深い問いであった。本展「人間の問題」では、そんな同氏の平面作品に焦点を当てる。掛井の美学が提示されている「空の橋」(1985年)、晩年に取り組んだブリコラージュ的な作品群やトイレットペーパーの芯でできた紙彫刻の数々は、生涯尽きることなかった創作へのアプローチと意欲を証明している。多作をきわめた掛井の作品世界。約70年のキャリアの中で貫いた創作の姿勢を、ぜひ会場で感じてみて。
会場: (1)タカ・イシイギャラリー 京橋
(2)タカ・イシイギャラリー 六本木
住所: (1)東京都中央区京橋1-7-1 3F
(2)東京都港区六本木6丁目5−24 complex665 3F
会期: (1)2月14日(土)~3月14日(土)
(2)2月14日(土) – 3月28日(土)
時間: (1)11:00 – 19:00
(2)11:00 – 19:00
休廊日: (1)月・火・祝日
(2)月・火・祝日
HP: www.takaishiigallery.com
工藤司「とてつもない光、部屋、恐れずに声を出す」
写真家として、そしてファッションブランド kudos (クードス) と soduk (スドーク) のデザイナーとしての顔も持つ、工藤司。本展「とてつもない光、部屋、恐れずに声を出す」では、工藤が自ら制作するフレームに写真とテキストを織り交ぜたシリーズの最新作を紹介する。彼がこれまで記録し続けてきた「光」と、「部屋」の中の青年たち。一見、写真の中の彼らは沈黙して見えるが、そこにはそれぞれの「声」や「体験」が潜んでおり、何かに立ち向かう力になっていく。写真と言葉を組み合わせた「ひとつなぎの物語」は、これまでの表現の枠組みを拡張し、さらにその先へとまなざしを向ける工藤司の新境地だ。ぜひその目で見届けて欲しい。
会期: 2月28日(土)〜3月6日(金) *3月7日(月)〜3月13日(金)は完全アポイント制
前日までにメールにて予約
時間: 14:00-18:30
会場: het Labo atrium
住所: 東京都新宿区高田馬場1-5-11
休廊日: 3月5日(木)
HP: www.hetlaboatrium.info
草野庸子「The Body That Knows Direction」
ファッションやカルチャー誌をはじめ、数々のメディアで活動している写真家・草野庸子。新作個展「The Body That Knows Direction」で彼女がフォーカスするのは、渡り鳥。そして、目に見えないものについての思考である。チベットやモンゴルから越冬地を求めて飛来してくるカモメたちは、ある一定の時期にその港に集う。彼らはクチバシや目の奥の地磁気を感じ取る能力によって、太陽・星の位置を組み合わせて目印のない場所でも方角を見失わないという。目に見えない磁場。私たち人間もまた「目には見えないけれど、確かにそこにある大切なもの」に突き動かされて生きているのではないか。写真という装置を用いて問いかける、本能的に知っている身体のあり方とは。本展を通して、本当の進むべき「方向」を静かに見つけて欲しい。
会期: 2月20日(金)〜3月7日(土)
時間: 11:00-5:00 *日月祝は18:00-5:00
会場: CANDLE CAFE & Laboratory △ll
住所: 東京都世田谷区北沢2-37–3-2A
HP: www.laboratory12.jp











