小松菜奈と宮沢氷魚、ふたりが紡ぎ出す秋のロマンス〈後編〉
nana komatsu & hio miyazawa
model: nana komatsu & hio miyazawa
photography: chikashi suzuki
styling: chie ninomiya (nana) & takanori akiyama (hio)
hair & make up: aya murakami (nana) & taro yoshida (hio)
edit & text: manaha hosoda
小松菜奈と宮沢氷魚、今をときめく役者のふたりが秋の訪れを予感させる都内某所のスタジオに揃った。9月10日に公開を控える吉本ばなな原作の映画『ムーンライト・シャドウ』は小松にとって初の長編映画単独主演となり、宮沢はヒロインの恋人役をつとめる。日本の映画界で独特の存在感を放ち、切磋琢磨しあうふたりだが、同世代ということもあり、スタジオには和やかな雰囲気が漂う。それぞれの魅力を引き立てる秋冬シーズンの最旬ルックを身にまとったふたりにレンズを向けるのは写真家の鈴木親。カメラの前に立つとがらっと表情を変えたツーショットに、一瞬で引き込まれる。
小松菜奈と宮沢氷魚、ふたりが紡ぎ出す秋のロマンス〈後編〉
これからのアジアを牽引するフレッシュかつ実力あるキャスト・スタッフが集結したニュー・アジア・フィルム
ある日、突然に愛する人を亡くした主人公さつきが、死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象〈月影現象〉を知り、哀しみをどう乗り越えるのか、どうやって未来へ進んでいくのかを描いたラブストーリー。吉本ばななの原点とも言える名作、1988年に刊行された「キッチン」に収録され、世界30か国以上で翻訳されている「ムーンライト・シャドウ」が、33年の時を経て遂に映画化。作品ごとに圧倒的な演技力を発揮し、開花し続ける女優の小松菜奈が主演を務め、役者として目覚ましい活躍をみせる宮沢氷魚をはじめ、佐藤緋美や中原ナナ、臼田あさ美ら個性豊かな顔ぶれがスクリーンを彩る。メガホンを取るのは、『アケラット ロヒンギャの祈り』(2017)、『Malu 夢路』(2020)などで知られるマレーシア出身の期待の監督、エドモンド・ヨウ。9月10日全国ロードショー。