デヴィッド・リンチにチャド・ムーア、川内倫子も参加、エルムハースト病院を救うチャリティープロジェクトが始動

© 川内倫子

エルムハースト病院は、1832年に創設されたニューヨークでも最も歴史ある病院のひとつ。新型コロナウイルス影響によって深刻な打撃を受けているニューヨークのなかでも最も多くの感染が確認されているクイーンズにおける数少ない病院のひとつで、多くの患者が押し寄せパンク状態に陥っている状態だ。そこで、ニューヨークのクリエイティブ業界で働く有志のグループによって、エルムハースト病院を支援するチャリティープリントセールがオンライン上で立ち上げられた。

「Pictures For Elmhurst」では、すべてのプリント(8.5×11インチ)を150ドル(日本円で1万6千円)一律で4月20日まで販売。ブルックリンの Griffin Edtions (グリフィン・エディションズ) によって事態が収束した後、プリントし配送される。印刷や包装にかかる必要経費を差し引いた売上金額は、全てエルムハースト病院に寄付される。

David Lynch をはじめ、Martin Parr (マーティン・パー)、Jack Pierson (ジャック・ピアソン)、Paul Graham (ポール・グラハム)、Mark Borthwick (マーク・ボスウィック)、Thomas Demand (トーマス・デマンド)、Rineke Dijkstra (リネケ・ダイクストラ) ら世界的写真家が参加。

Chad Moore や Petra Collins (ペトラ・コリンズ)、Tyler Mitchell (タイラー・ミッチェル)、Ethan James Green (イーサン・ジェームス・グリーン)、Annie Powers (アニー・パワーズ) といったニューヨークを拠点とする気鋭写真家から、Dior (ディオール) のキャンペーンを手がける Brigitte Niedermair (ブリジット・ニーデルマイル) に Loewe (ロエベ) や Alexander McQueen (アレキサンダー・マックイーン) のキャンペーンを手がける Jamie Hawkesworth (ジェイミー・ホークスワース)、Sam Rock (サム・ロック)、Lea Colombo (レア・コロンボ) といったファッションフォトグラフィーの文脈でもよく名を耳にする写真家が名を連ねている。

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他にも Alec Soth (アレック・ソス) や Stephen Gill (スティーブン・ギル)、Peter Sutherland (ピーター・サザーランド) らが作品を提供するなど、世代や国籍を超えた才能ある写真家たちが手を取り合って、このビッグプロジェクトを支援している。全てのラインナップは、コチラから確認してほしい。