今週のTFP的おすすめ映画
TFP的
おすすめ映画
「今、観るべき」「今からでも観れる」映画を月替わりでご紹介。東京都心で公開中の映画を中心に、
The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) 編集部おすすめの作品を、大型シネコンからミニシアターまでセレクト (毎週火曜更新)。
4/2026
『これって生きてる?』
©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
『アリー スター誕生』『マエストロ その音楽と愛と』で俳優のみならず監督としても高く評価された Bradley Cooper (ブラッドリー・クーパー) 監督の長編第3作で、自身の友人の実話を題材に、リアルなニューヨークに生きる夫婦の愛と人生を繊細かつエモーショナルに描いた人間ドラマ。アレックスとテスの夫婦は2人の子どもにも恵まれ、順調な人生を歩んできた。しかし中年にさしかかり、これまで置き去りにしてきたそれぞれの夢が、ふたりの結婚生活を終わりへと向かわせる。失意のなか、ニューヨークの街で何気なく訪れたコメディクラブで偶然舞台に立ったアレックスは、夫婦の赤裸々な関係を笑いに変え、新しい生きがいを見出していく。『俺たちフィギュアスケーター』の Will Arnett (ウィル・アーネット) が主人公アレックス、『ワイルド・アット・ハート』の Laura Dern (ローラ・ダーン) が妻テスを演じ、『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』など俳優としても活躍する歌手 Andra Day (アンドラ・デイ) などが共演。冷めきった夫婦の危機を痛快に描いたこの愛と再生の物語を、ぜひ劇場にて見届けてほしい。
公開日: 4月17日(金)
監督: Bradley Cooper
出演: Will Arnett、Laura Dern、Andra Day
HP: www.searchlightpictures.jp/movies/isthisthingon
『海辺の恋』
©1965 Films Galilée
「忘れ去られたヌーベルバーグの名匠」として再評価が進む Guy Gilles (ギイ・ジル) 監督が1963年に発表した長編デビュー作。若者たちのはかない愛をつづった自伝的作品が日本にて公開される。夏の海辺で愛を確かめ合うジュヌヴィエーヴと水兵ダニエル。しかしバカンスが終わると、彼は港町ブレストへ、彼女はパリへと戻っていく。ふたりは再会を願い、手紙をつづり続けるが、そこにアルジェリア戦争から帰還したもう1人の水兵ギイが加わり、3人の思いは静かに交錯していく。主演の Daniel Moosmann (ダニエル・ムースマン)、Genevieve Thenier (ジュヌヴィエーヴ・テニエ) に加え、水兵ギイ役で Guy Gilles 監督が自ら出演。Jean-Pierre Leaud (ジャン=ピエール・レオ)、Jean-Claude Brialy (ジャン=クロード・ブリアリ) などの名優たちが脇を固めた。60年代のフランスから届いた、儚くも美しいロマンス映画が、現代のスクリーンに蘇る。
公開日: 4月18日(土)
監督: Guy Gilles
出演: Daniel Moosmann、Genevieve Thenier、Guy Gilles
HP: guy.crepuscule-films.com
『今日からぼくが村の映画館』
©Casablanca Cine 2019
南米ペルーの雄大なアンデス山脈に囲まれた小さな村を舞台に、映画に魅せられた少年の成長をつづったドラマ。本作が長編映画第2作となる Cesar Galindo (セサル・ガリンド) 監督がメガホンをとり、ペルーの教育制度の現実やアンデス高地地域の軽視、多文化国家における差別意識、内戦の傷跡といったテーマを温かい物語の中に描き出す。新学期を迎えた日、アンデスの小さな村に住む好奇心旺盛な少年シストゥは、風に運ばれてきた映画の広告を手にする。導かれるままに移動映画館にたどり着いた彼は、そこで初めて映画というものを知り、瞬く間にその物語に魅了される。この日を境に、シストゥは週に一度の語り部として、観た映画の内容を村人たちに伝えるようになる。ところがある日、移動映画館がこつ然と姿を消してしまい、事態は思わぬ方向へと転がっていく。主人公シストゥ役に抜擢された Víctor Acurio (ビクトル・アクリオ) をはじめ、キャストの多くに非職業俳優を起用。劇中ではペルーの公用語のひとつであるケチュア語が使用され、ケチュア語映画としてペルー映画史上最高の興行収入を記録した。これを機に、誰もが胸の奥にしまっている、映画と出会ったあの日の記憶をそっと呼び覚ます。
公開日: 4月17日(金)
監督: Cesar Galindo
出演: Víctor Acurio、Hermelinda Lujan (エルメリンダ・ルハン)、Melissa Alvarez (メリーサ・アルバレス)
HP: www.buenawayka.info/willaq
『ハムネット』
©2025 FOCUS FEATURES LLC.
「ノマドランド」の Chloe Zhao (クロエ・ジャオ) 監督が、シェイクスピアの名作戯曲「ハムレット」の誕生の背景にあった悲劇と愛の物語を、フィクションを交えながら描いたドラマ。北アイルランドの作家 Maggie O’Farrell (マギー・オファーレル) が2020年に発表し、英女性小説賞と全米批評家協会賞を受賞した同名小説を映画化した。舞台は、16世紀イングランドの小さな村。薬草の知識を持ち不思議な力を宿したアグネス・シェイクスピアは、作家としてロンドンで活動する夫ウィリアムが不在のため、3人の子どもたちと暮らしている。ペスト禍のなかで子どもたちを守り奮闘するアグネスだったが、不運にも11歳の息子ハムネットが命を落とし、家族は深い悲しみに包まれる。『ウーマン・トーキング 私たちの選択』の Jessie Buckley (ジェシー・バックリー) がアグネス、『aftersun アフターサン』のPaul Mescal (ポール・メスカル) がウィリアムを演じ、『奇跡の海』の Emily Watson (エミリー・ワトソン) が共演し、Steven Spielberg (スティーブン・スピルバーグ) と Sam Mendes (サム・メンデス) が製作に名を連ねた。不朽の名戯曲「ハムレット」がどのようにして誕生したのか、愛と悲劇を描く物語がスクリーンに放たれる。
公開日: 4月10日(金)
監督: Chloe Zhao
出演: Jessie Buckley、Paul Mescal、Emily Watson
HP: hamnet-movie.jp
『1975年のケルン・コンサート』
©Wolfgang Ennenbach / One Two Films
世界的ジャズピアニストの Keith Jarrett (キース・ジャレット) が1975年1月24日にドイツのケルン歌劇場で行ったコンサートの開催までの舞台裏を、当時18歳だった女性プロモーターを主人公に描いた音楽青春映画。ドイツ・ケルンに住む音楽好きの高校生ヴェラ・ブランデスは、厳格な父親への反抗心もあり、来独ミュージシャンのツアーをブッキングするアルバイトを始める。持ち前のバイタリティを発揮して仕事が軌道に乗り始めた頃、ベルリンのジャズ・フェスティバルに出向いた彼女は、アメリカの天才ピアニスト、キース・ジャレットの演奏に衝撃を受ける。キースのケルン公演を実現させようと決意した彼女は、幾多の困難を乗り越えてコンサート開催に漕ぎつけるが、当日、キースの希望していたピアノとは異なる種類のピアノが用意されるというトラブルが発生。開演時間が迫り、キースが演奏を拒否するなど、コンサート開催が危ぶまれる中、どのように乗り越えていくのか。ライブアルバムの名盤「ケルン・コンサート」としても知られる伝説的なコンサートが、開催中止寸前のトラブルに見舞われるも、弱冠18歳の女性プロモーターの機転と行動力で実現したという、知る人ぞ知る実話を史実に基づき映画化。ドイツの新鋭 Mala Emde (マラ・エムデ) がヴェラ役を演じ、キース・ジャレット役を『ファースト・カウ』『パスト ライブス 再会』などで知られる John Magaro (ジョン・マガロ) が演じた。ひとつの伝説が生まれる瞬間を、臨場感とユーモアを交えつつ映し出す。
公開日: 4月10日(金)
監督: Ido Fluk (イド・フルーク)
出演: Mala Emde、John Magaro、Alexander Scheer
HP: www.zaziefilms.com/koln75
『ヴィットリア 抱きしめて』
©2024 Zoe Films, Sacher Film, Scarabeo Entertainment, Ladoc
『カリフォルニエ』の Alessandro Cassigoli (アレッサンドロ・カッシゴリ) と Casey Kauffman (ケイシー・カウフマン) が監督・脚本を手がけた本作は、養子縁組を通して家族同士の複雑な関係性や倫理観を描いたイタリア発のヒューマンドラマ。ナポリでヘアサロンを営みながら、夫や3人の息子たちと暮らすジャスミン。家族仲は円満で仕事も充実しているが、自分の人生に足りない何かを感じていた。父を亡くした後、ジャスミンは見知らぬ少女の夢をたびたび見るようになる。夢の中で自分の腕に飛び込んでくる少女に会いたいと強く望む彼女は養子縁組を行うことを決意するが、家族から理解を得られず家庭内がぎくしゃくしてしまう。『カリフォルニエ』にも出演した Marilena Amato (マリレーナ・アマート) が主演を務め、製作にはイタリアの名匠 Nanni Moretti (ナンニ・モレッティ) が名を連ねた。思いもよらない決断が家族の心を大きく揺さぶり、観る者に愛とは何かを問いかける。
公開日: 4月10日(金)
監督: Alessandro Cassigoli、Casey Kauffman
出演: Marilena Amato、Gennaro Scarica (ジェンナーロ・スカーリカ) 、Vincenzo Scarica (ヴィンチェンツォ・スカリーカ)
HP: cinema.starcat.co.jp/vittoria











