【メンズビューティ】 #8 オイルを2滴。輝く、クリーンな指先。
masculinity of the moment
#8 glowing point
photography: hiroki watanabe
makeup & hair: mika iwata
model: maki
styling, text & edit: toru mitani
昨今の “メンズビューティ” において、忘れてはならないのが 「目立ちたいわけではないけど、かっこよくいたい」 というスタンダード層の観念。そこで重要なのは、男らしさをチューニングする美容。必要最低限のミニマムメイクを好む女性にも役立つ、ジェンダーレスでこなれたビューティのティップスをお届けする。 (第8回/全9回)
【メンズビューティ】 #8 オイルを2滴。輝く、クリーンな指先。
数年前。アレッサンドロ・ミケーレが東京でGUCCI(グッチ)のキャンペーンを撮影しに来日した際、ネイリストの渡邉季穂は、フォルムを整え、磨き上げただけのヌードなネイルを提案したそうだ。ジェンダーの垣根を超えたテイストミックスの世界観を成立させたのは、まっさらな裸のネイル。聞くと、「磨いただけのネイルほど色っぽいものはない」 と語る。ただし、ヌードこそ手入れが重要。ならば、いつも “裸ん坊” の男性陣こそ、ネイルの手入れに神経を注いでみてもいいかもしれない。とは言ってもハンドクリームすら面倒な人が大多数。そんな時に好都合なのがネイルオイルだ。ロールオンタイプを甘皮にサラッと塗りなじませたり、2滴だけ爪全体にのばし、そのまま手全体にまぶせばハンドケアにもなる。グルーミング派の男性に、過剰なツヤは不要。しどけないツヤを蓄えた指先には、絶対的な清潔感が宿る。
[HOW TO MAKEUP]
甘皮(爪の境目)にネイルオイルを塗布。指でなじませる。あまったオイルの余韻は手全体になじませて。今回は、uka(ウカ)の「ネイルオイル 7:15」を使用。ハンドクリームやボディバームで爪を重点的に保湿するのもあり。