【メンズビューティ】 #9 “アフターコロナ” のドレスアイ。
masculinity of the moment
#9 glam ready eyes
photography: hiroki watanabe
makeup & hair: mika iwata
model: maki
styling, text & edit: toru mitani
昨今の “メンズビューティ” において、忘れてはならないのが 「目立ちたいわけではないけど、かっこよくいたい」 というスタンダード層の観念。そこで重要なのは、男らしさをチューニングする美容。必要最低限のミニマムメイクを好む女性にも役立つ、ジェンダーレスでこなれたビューティのティップスをお届けする。 (最終回/全9回)
【メンズビューティ】 #9 “アフターコロナ” のドレスアイ。
少し前になるが、とある映画祭のレッドカーペットに登場した俳優、Ansel Elgort(アンセル・エルゴート)。彼は深いネイビーのベルベットのスーチングスタイルで、目もとにはブルーのアイシャドウを重ね、凛とした立ち姿を披露していた。打ち込まれるカメラのフラッシュはグリッターをキャッチし、聡明に輝く ──このさじ加減、かなり斬新である。先人たちから引き継がれてきた、いわゆる古風な “男らしさ” やクラシックな着こなしをベースにしながら、70s のグラムな解釈でラメをわずかに重ねる。その感覚と分量が、非常にモダンでかっこいいのだ。ところが今はこんな状況。「ドレスアップがしたい」 という着飾り欲をじっくりじっくり蓄積しつつ、目もとに “ジュエリー” を差すその日をイメージしてみる。アクセサリーや時計に頼らない眼差しのドレスアップはきっと、粋でかっこいい。
[HOW TO MAKEUP]
スキンケアで肌を整え、唇はリップクリームでしっかり保湿。仕上げに、まぶたにラメ入りのアイシャドウをオン。今回は DIOR(ディオール)の 「モノ クルール クチュール」 のホワイトを使用。指にとってラフに重ねて。