今週のTFP的おすすめ展覧会
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おすすめ展覧会
現在開催中の展覧会や写真展、アートイベントから、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) のおすすめを毎週ピックアップ。
今週はどこへ行こう。毎週火曜日更新。
6/2026
「絶滅写真 杉本博司」
© Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
現代美術作家、杉本博司の写真表現に迫る展覧会「杉本博司 絶滅写真」。写真をはじめ、建築、舞台芸術、書、陶芸など多岐にわたる分野で活動してきた杉本。彼の創作の原点である銀塩写真に焦点を当てる本展は、国内美術館では約20年ぶりとなる写真作品で構成された個展となる。会場では、「時間・光・記憶」「観念の形」「絶滅写真」の3章構成で、1970年代後半の初期作品から近作まで全13シリーズ、約60点を展示。デビュー作〈ジオラマ〉や代表作〈海景〉をはじめ、〈スタイアライズド・スカルプチャー〉、〈Opticks〉の初公開作品を通して、半世紀にわたり写真というメディアの可能性を探究してきた杉本の作品世界を辿る。さらに、所蔵品ギャラリー3階にて当館所蔵作品全点とともに、制作工程を記録した未公開資料『スギモトノート』も公開。”絶滅”へと向かう銀塩写真を通して、写真の本質を問い続ける杉本博司の表現に触れてみては。
会場: 東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
住所: 東京都千代田区北の丸公園3-1
会期: 6月16日(火)〜9月13日(日)
時間: 10:00-17:00 *金・土は20:00まで
休館日: 月 *7月20日は開館、7月21日(火)は休館
入場料: 一般 ¥2,300 (2,100)、大学生 ¥1,200 (1,000)、高校生 ¥700(500) *( )内は20名以上の団体料金
HP: https://art.nikkei.com/sugimoto/
「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」
Pablo Picasso (パブロ・ピカソ) の作品にインスピレーションを得て、デザイナーの Paul Smith (ポール・スミス) が会場デザインを手がけた展覧会「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」。2023年にパリで開催された Picasso の没後50周年を記念した特別展「Picasso Celebration: The Collection in a New Light!」を基に世界各地を巡る本展では、新たな表現を探究し続けた Picasso の作品群と、Paul Smith ならではの遊び心あふれる視点が交錯。ポップな色彩と自由な発想に包まれた空間が広がる。会場では、「青の時代」の《男の肖像》や、《アルルカンに扮したパウロ》などの代表作を含む約80点を、Picasso の創作の歩みを辿るように紹介。新鮮な視点から作品に触れる、ユニークな鑑賞体験をぜひ味わってみてほしい。
会場: 国立新美術館 企画展示室2E
住所: 東京都港区六本木7-22-2
会期: 6月10日(水)〜9月21日(月・祝)
時間: 10:00-18:00 *金・土は20:00まで
休館日: 火 *8月11日(火・祝)は開館、8月12日(水)は休館
入場料: 一般 ¥2,400、大学生 ¥1,400、高校生 ¥1,000、中学生以下無料
*7月29日 (水)~31日 (金)は高校生無料観覧日 (学生証の提示が必要)
HP: art.nikkei.com/picasso_ps26/
ダンヒル「Heritage and Leather Goods Exhibition」
本展では、Dunhill (ダンヒル) が誇るレザーの伝統と、英国クラフツマンシップの現代的表現にフォーカス。新作レザーコレクションやアイコニックなレザーコレクション「Alfred (アルフレッド)」を軸に、1893年の創業以来 Dunhill (ダンヒル) を形作ってきた革新性とサヴォアフェールの融合を紐解いていく。会場では、馬具や自動車アクセサリーをルーツとするメゾンの歴史を背景に、創業者 Alfred Dunhill (アルフレッド・ダンヒル) が手掛けた初期の「Motorities」ラゲージやドライビングアクセサリーから、ウォルサムストウの工房で130年以上受け継がれてきた技術を宿した「Alfred」のハンドル、そして現代のレザーグッズへと至るクラフトの軌跡を紹介。ブランドのレザーに息づくデザインコードを体感できる貴重な機会に、足を運んでみては。
会場: ダンヒル銀座本店
住所: 東京都中央区銀座 2-6-7
会期: ~6月28日(日)
時間: 11:00-19:00
休館日: なし
HP: dunhill.com
「ジョナス・メカス / 吉増剛造」
Jonas Mekas, Gozo Yoshimasu and Kobo Kumashiro, Tokachi, 1991, 2009. ©︎ Estate of Jonas Mekas.
戦後実験映画の先駆者 Jonas Mekas (ジョナス・メカス) と、日本を代表する詩人、吉増剛造による二人展。長年にわたり親交を深め、ときに互いの作品にも登場するなど、創作を通じて対話を重ねてきた二人の関係性に焦点を当てる。会場では、吉増とともに日本を旅する様子を16mmフィルムで記録した Mekas の『On My Way to Fujiyama I Saw…』や、撮影時の記憶や言葉をポラロイドの裏面に残した吉増剛造の『瞬間のエクリチュール』シリーズなどを展示。日々の出来事や偶然の瞬間を日記のように紡ぎ、映像や詩へと昇華してきた二人の作品世界を辿る。詩と映像が響き合う、親密な対話の空間にぜひ訪れてみて。
会場: TAKE NINAGAWA
住所: 東京都港区東麻布 2-14-8
会期: 5月16日(土)〜7月11日(土)
時間: 11:00-19:00 *金・土は20:00まで
休廊日: 日、月、祝
HP: takeninagawa.com/
「李禹煥 + クロード・ヴィアラ + ジャンフランコ・ザッペティーニ」
1960年代以降の現代美術を牽引してきた、李禹煥、Claude Vialat (クロード・ヴィアラ)、そして Gianfranco Zappettini (ジャンフランコ・ザッペティーニ) によるグループ展。作品を完成されたイメージとして捉えるのではなく、素材や支持体、行為、空間といった作品を成立させる要素そのものに目を向ける動きが広がった時代を背景に、異なる土地で独自の表現を築いてきた3名の作品を紹介する。会場では、もの派を代表する李禹煥による、余白と絵具の痕跡からものと空間の関係性を探る『Correspondence』をはじめ、支持体や素材を通して絵画のあり方を問い直してきた Vialat の作品、複数のカンヴァスを重ねて可視と不可視の関係を探究する Zappettini の『Tele Sovrapposte』シリーズが展示されている。三者三様の表現が交差する世界をぜひ体験してみてほしい。
会場: STANDING PINE 東京
住所: 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex Ⅰ 3F
会期: 5月23日(土)〜6月20日(土)
時間: 12:00-18:00 *金・土は20:00まで
休廊日: 日、月、祝
HP: standingpine.jp/
マイケル・アナスタシアデス「From Warm Yellow to Saturated Red」
ロンドンを拠点に活動するキプロス出身のデザイナー兼アーティスト、Michael Anastassiades (マイケル・アナスタシアデス) の個展。光や素材が持つ本質的な美しさを追求し、照明や家具、空間デザインなど幅広い領域で作品を発表してきた Anastassiades。本展では、太陽が地平線へ沈む過程で生まれる色彩の変化に着想を得た、最新作を紹介する。会場には、繊細なガラス管にフィラメントが浮かぶランプシリーズをはじめ、一本のダグラスファーから削り出されたスツール、竹を用いた照明、パティナ加工を施したブロンズオブジェなどが登場。Anastassiades の作品世界を通して、自然が生み出す光の移ろいを見つめてみては。
会場: タカ・イシイギャラリー 京都
住所: 京都府京都市下京区矢田町
会期: 6月6日(土)〜7月4日(土)
時間: 10:00-17:30 *金・土は20:00まで
休廊日: 日、月、火、水、祝
HP: takaishiigallery.com/jp/
川島悠輝「それぞれの部屋に明かりが灯され」
写真家、川島悠輝による東京で初となる写真展。大学卒業後に上京し、写真スタジオで働き始めた頃、一本の電話をきっかけに父との突然の別れを経験した川島。本展では、その日から10年の間に積み重ねてきた時間の中で、写真を通して向き合ってきた「残す」という行為に焦点を当てる。会場では、親しい人々との時間を捉えた写真をはじめ、羊文学、Yogee New Waves (ヨギー・ニュー・ウェーブス) 、中村佳穂などのミュージシャンの姿、日々の中で出会った風景など、川島が写し留めてきた作品を展示。「失ったものと、得たものとのあいだで揺れながら、僕は写真を撮り続けてきた」という本人の言葉のように、過ぎゆく時間の中で掬い上げてきた、大切な瞬間や感情に触れてみて。
会場: Roll
住所: 東京都新宿区揚場町2-12 セントラルコーポラス No.105
会期: 6月5日(金)〜6月27日(土)
時間: 13:00-19:00
休廊日: 月
HP: yf-vg.com/roll/yk.html
「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」
クリスティアーネ・アイスラー《ハイケ》1982年 © Christiane Eisler. Courtesy Loock Galerie, Berlin
本展では、第二次世界大戦後の分断期から再統一後にかけて、旧東ドイツを拠点に活動した女性写真家たちにフォーカス。ラインベックハレン財団が管理する貴重なヴィンテージ・プリント・コレクションを中心に、15名の作家による作品を紹介する。これまで日本におけるドイツ現代写真は、Bernd Becher (ベルント・ベッヒャー) や、彼のもとで学んだ Andreas Gursky (アンドレアス・グルスキー)、Thomas Ruff (トーマス・ルフ) ら旧西ドイツの写真家を中心に語られてきた。本展では、ライプツィヒの美術大学で学んだ Tina Bara (ティーナ・バーラ) や、旧東ドイツを代表する写真家 Sibylle Bergemann (ジビレ・ベルゲマン)、Ute Mahler (ウーテ・マーラー) をはじめとする女性写真家たちが生み出した多様な表現に着目。東ドイツ時代の写真作品から、再統一後の近作、映像作品、関連資料までを通して、これまで十分に語られてこなかった写真史の一面を紐解いていく。かつて存在した東ドイツの社会や日常を見つめ続けた、女性写真家たちの繊細な視線と確かな表現力。その作品群が切り開いた、新たな写真史の視点を辿ってみては。
会場: 神奈川県立近代美術館 葉山
住所: 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
会期: 2026年6月13日(土)〜8月30日(日)
時間: 9:30-17:00 *最終入館は16:30まで
休廊日: 月 *7月20日(月)は除く
HP:moma.pref.kanagawa.jp/hayama/
リン・チーペン「223 BY 223」
北京を拠点に活動する写真家 Lin Zhipeng (リン・チーペン)。「No.223」の名でも知られる彼は、2003年より自身のブログで写真とテキストを発表し、ライターとしても活動する。中国のユースカルチャーを映し出す存在として支持を集めてきた。日本での個展開催が7年ぶりとなる本展のタイトル「223 BY 223」は、映画『恋する惑星』に登場する警官番号に由来し、Lin Zhipeng の活動名から名付けられたもの。未発表作品を中心に構成される本展では、親しい人々との私的な瞬間を捉えた作品群を通して、同時代を生きる若者たちの姿や文化を映し出す。時に官能的にも捉えられるそのイメージは、作為的に切り取られたものではなく、作家自身が大切にする日常の一部として存在する。鮮やかな色彩と親密な眼差しによって描かれる、若さや欲望、そして記憶の儚さに触れてみて。
会場: Akio Nagasawa Gallery Ginza
住所: 東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F
会期: 2026年6月4日 (木)〜7月4日 (土)
時間: 11:00–19:00 *土曜日は 13:00-14:00 閉館
休廊: 日・月・祝日
HP: akionagasawa.com
水津達大「Khora」
風景の描写に始まり、時代を超えたさまざまな芸術や思想を参照しながら、「場」のあり方を探求する水津達大。無数の線が織り成す画には、一本の線の引き方、筆の運び方にまで向き合い続けた、彼の思索の跡が刻まれている。本展「Khora (コーラ)」では、水津が近年精力的に取り組んでいる墨とアルミニウムを組み合わせた連作絵画を中心に、150号の新作を披露する。タイトル「Khora」は、プラトンが宇宙開闢論『ティマイオス』で説いた、万物の誕生を受け入れる母なる「場」に由来。その言葉は、自己と他者の境界が曖昧になり主観性と客観性が溶け合う状況を想起させる。水津は「Khora」を通して、あらゆる存在が無限に繋がり合う世界の根源に迫る。境界線が消え去り、どこまでも広がっていく新たな「場」の心地よさをぜひ体感してみてほしい。
会場: NEW
住所: 2026年6月5日(金)〜6月16日(火)
会期: 東京都渋谷区神宮前5-9-15 B1F
時間: 11:00-19:00
休廊日: 会期中無休
HP: https://newwwauction.com/
戎康友「A Whole California Anthology 1993–2025」
写真家・戎康友による「A Whole California Anthology 1993–2025」は、30年間にわたる取材の中で切り取られてきた、カリフォルニアの断片を数々まとめた写真展。『Whole Earth Catalog (ホール・アース・カタログ)』の編集を務めた Lloyd Kahn (ロイド・カーン) や、孤高のレジェンドと評されるシンガー Neil Young (ニール・ヤング) をはじめ、作家 Richard Brautigan (リチャード・ブロティーガン) など、同氏が憧れた1970年代の空気を色濃く残す人物と、その周囲に流れる時間や空気を捉えた作品が並ぶ。どこかセンチメンタルだが、確かな手触りを持ったカリフォルニアの記憶。デジタルが主流になった現代だからこそ、写真を通じてその移り変わりを、新鮮な気持ちで堪能してみてほしい。本展にあわせて行った戎氏のインタビューも、ぜひチェックして。
会場: BOOK AND SONS
住所: 東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
会期: 5月28日(木)〜6月16日(火)
時間: 12:00-19:00
休館日: 水
HP: bookandsons.com
シュティファン・ドッター「RECORD」
ドイツ出身、現在は日本を拠点に活動するドキュメンタリー写真家 Stefan Dotter (シュティファン・ドッター)。本展では、アマゾン、ボルネオ、マダガスカルの自然生息地と先住民族コミュニティを記録した初のモノグラフ作品が展示される。世界で最も危機に瀕している熱帯雨林に暮らす先住民族コミュニティの声とニーズに声を傾け、森林破壊問題に取り組む非営利団体「Health In Harmony」。同団体の支援を受け、彼らの革新的な活動の軌跡を捉えた本作は、現代社会へ強いメッセージを投げかける展示となる。その真摯な探検の記録に、ぜひ会場で触れてほしい。
会場: flotsam books
住所: 東京都杉並区和泉1丁目10−7
会期: 6月6日(土)〜6月7日(日)
時間: 14:00-20:00
HP: flotsambooks.com
延命悠大「66」
1996年、埼玉生まれの写真家・延命悠大。そして、アメリカの原風景が広がる「ルート66」。延命が、2023年2月にこの象徴的な道をロードトリップし、風景とそこに流れる時間の移ろいを写し取ったエキシビションが開催される。旅の中で、見つけた何気ない景色や、空気。彼が写真家ではなく、旅人として記録したささやかな瞬間が会場には並ぶ。また、本展と同名の写真集もギャラリーにて展開される。会場に足を運ぶことで、ただ写真を見るだけでなく、まるで旅を追体験しているかのような感覚をもたらす空間となっている。ぜひ延命が歩んだ壮大なジャーニーを辿ってみてほしい。
会場: E2ギャラリー
住所: 東京都世田谷区駒沢4丁目14−13 2F
会期: 6月2日(火)〜6月12日(金)
時間: 13:00-19:00
HP: e2gallery.jp
「みんなでなにかをあつめている」
志萱⼤輔による長編初監督作品『猫を放つ』。7年にわたる期間を経て制作した、「幸せ」の輪郭を探す人々を描いた物語だ。本イベントは、その作品の世界観を多角的に体感できる場となっている。核となる昼の部では、7年間にも及ぶ製作期間中に監督本人が撮り溜めた写真、劇中から着想を得て生まれたエッセイやイラストレーションなどを展開。夜の部では、作品の世界観を音へと昇華させたアーティストたちによるライブ演奏も実施される。また、映画の制作背景やその過程を「記録と記憶」というテーマで編み直したオリジナルZINEも会場限定で発売。志萱⼤輔監督が記録した7年の歳月を、体感できる1日。作品を観た方はもちろん、観ていない方も、新しいカルチャーの入口としてこの空間を体験してほしい。
会場: gallery 光婉
住所: 東京都目黒区上目黒目黒1丁目3-9 藤屋ビル 4F
会期: 6月6日(土)
時間: 14:00-22:00
入場料: 14:00-18:30 *入場無料+1ドリンク制 (展示・マーケットタイム)
19:30〜22:00 *¥1,000+1ドリンク制、定員50名程度 (ライブタイム)
HP: hutpictures.jp











