今週のTFP的おすすめ映画
TFP的
おすすめ映画
「今、観るべき」「今からでも観れる」映画を月替わりでご紹介。東京都心で公開中の映画を中心に、
The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) 編集部おすすめの作品を、大型シネコンからミニシアターまでセレクト (毎週火曜更新)。
7/2026
『ヌーヴェルヴァーグ』
©︎JeanLouisFernandez
© 2025 ARP – Detour Development LLC
『6才のボクが、大人になるまで。』『ビフォア』シリーズの Richard Linklater (リチャード・リンクレイター) 監督が、1950年代に起きたフランスの映画運動 Nouvelle Vague (ヌーヴェルヴァーグ) の記念碑的作品となった『勝⼿にしやがれ』の舞台裏を描いた青春物語。舞台は1959年のフランス。映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』で執筆活動をしていた Jean-Luc Godard (ジャン=リュック・ゴダール) は、フランスの若手俳優 Jean-Paul Belmondo (ジャン=ポール・ベルモンド) とアメリカの人気女優 Jean Seberg (ジーン・セバーグ) を起用した初の長編映画『勝手にしやがれ』の制作をスタート。Jean-Luc Godard の斬新で自由奔放な撮影手法に周囲は振り回されるが、映画づくりへの情熱を共有した撮影現場は活気に満ちていく。本作には、『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』の Zoey Deutch (ゾーイ・ドゥイッチ) に加え、写真家やモデルとして活動する Guillaume Marbeck (ギヨーム・マルベック) などが出演。映画史にその名を刻んだ若き映画人たちの情熱と創造の瞬間を、軽やかかつ情熱的に描き出した一本となっている。
公開日: 7月10日(金)
監督: Richard Linklater
出演: Guillaume Marbeck、Zoey Deutch、Aubry Dullin (オーブリー・デュラン)
HP: nouvellevague-movie.com
『トロフィー』
©︎2026 K2 Pictures
在日コリアンの少女を主人公に、家族・友人との関係や、自らのルーツと向き合う日常をつむいだドラマ。是枝裕和監督率いる映像制作集団「分福」のメンバーとして是枝監督などの助手を務めてきた孫明雅監督が長編初メガホンをとり、在日コリアンである自身の経験をオリジナルストーリーで描き出す。在日コリアンの少女・ソヒは、朝鮮学校で朝鮮舞踊に打ち込みながら日々を過ごしている。日本学校との交流会で出会った少女・未来と K-POP をきっかけに親しくなったふたりは、ライブチケット代を稼ぐためにフリマサイトで不用品を売り始める。しかし、その行動はソヒの父が祖国・北朝鮮から授与された勲章にまで及び、少女たちは自身のルーツやアイデンティティと向き合うことになる。ソヒの父サンジュ役で井浦新、在日コリアンのルーツを持つ新人俳優・恒那が映画初主演を務めた。ひと夏の青春のきらめきと、ルーツをめぐる葛藤を繊細に描いた本作。その行く末をぜひ劇場で見届けてみてほしい。
公開日: 7月10日(金)
監督: 孫明雅
出演: 恒那、梨里花、原田花埜
HP: k2pic.com/film/trophy
『海辺の一日 4Kレストア』
©︎2010, 2024 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.
『ヤンヤン 夏の想い出』『牯嶺街少年殺人事件』などで知られる台湾の名匠 Edward Yang (エドワード・ヤン) が1983年に手がけた長編監督デビュー作。13年ぶりに再会した2人の女性の会話を起点に、封じ込められていた記憶と人生の層が浮かび上がっていく様子を鮮明に描き上げる。小さな町の医師の娘として生まれたジャーリィは、親への服従を重んじる伝統的な価値観のなかで育つ。父の望む結婚を拒み、愛する人との人生を選んだ彼女だったが、その結婚生活はやがて理想とは異なるものへと変わっていく。ある日、警察に呼び出され海辺を訪れたことをきっかけに、ジャーリィは夫との歳月や自らが選んできた人生、そして心の奥底に押し込めてきた感情と向き合い始める。主人公を演じるのは、『妻の愛、娘の時』にて監督と主演を務めた女優 Sylvia Chang (シルヴィア・チャン)。世界的撮影監督 Christopher Doyle (クリストファー・ドイル) の長編デビュー作でもある本作。過去と現在が交錯するなかで、一人の女性の人生を静かに見つめるヒューマンドラマが、4Kレストア版で現代に鮮やかによみがえる。
公開日: 7月10日(金)
監督: Edward Yang
出演: Sylvia Chang、Hu Ying Moon (フー・インモン)、Mei Fang (メイ・ファン)
HP: www.the-day-on-the-beach-4k.com
『大統領のケーキ』
©︎2025 TPC FILM LLC. All Rights Reserved.
独裁政権下のイラクを舞台に、小学校で大統領の誕生日ケーキをつくる係に任命された少女の奮闘を描いたドラマ。イラク出身の Hassan Hadi (ハサン・ハーディ) が自らの体験をもとに長編初監督・脚本を手がけた。1990年代のイラクは戦争と食糧不足に苦しむなか、フセイン大統領の誕生日を祝うケーキづくりが国内の学校に命じられる。祖母と暮らす9歳の少女ラミアはケーキ係に選ばれてしまい、父の形見の時計と大切な雄鶏ヒンディを連れて町へ向かう。しかし、祖母の本当の目的はケーキの材料集めではなく、ラミアを養子に出すことだった。祖母との暮らしを守るため、ラミアはクラスメイトのサイードとともに、自らの手でケーキの材料を探し求める。主人公ラミア役の Baneen Ahmad Nayyef (バニーン・アハマド・ナーイフ) をはじめ、キャストには演技未経験者を起用。製作には『フォレスト・ガンプ 一期一会』などの脚本家 Eric Roth (エリック・ロス) と、 『幸せへのまわり道』の監督 Marielle Heller (マリエル・ヘラー) が名を連ねる。戦禍のなかでも希望を失わず前を向く少女の姿を描いた感動作を、ぜひチェックしてみて。
公開日: 7月10日(金)
監督: Hassan Hadi
出演: Baneen Ahmad Nayyef、Sajad Mohamad Qasem (サッジャード・モハンマド・カーセム)、Waheeda Thabet (ワヒーダ・サーベト)
HP: movies.shochiku.co.jp/presidentscake











