今週のTFP的おすすめ展覧会
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おすすめ展覧会
現在開催中の展覧会や写真展、アートイベントから、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) のおすすめを毎週ピックアップ。
今週はどこへ行こう。毎週火曜日更新。
9/2026
田名網敬一「DO NOT BOMB」
田名網 敬一
DO NOT BOMB
2024
Pigmented ink, acrylic silkscreen medium, crashed glass, glitter, acrylic paint on canvas
H141 x W100 x D4 cm
NANZUKA (ナンヅカ) が渋谷アクシュ内に新たなフラッグシップギャラリー「NANZUKA」をオープン。こけら落としとして、2024年に逝去した田名網敬一の個展「DO NOT BOMB」を開催する。幼少期に第二次世界大戦を経験した田名網は、防空壕から見た照明弾や金魚、爆撃の音など、夢と現実が入り混じる戦時中の記憶を、その後60年以上にわたる制作のなかで繰り返し描いてきた。本展では、1960年代の初期作品から晩年の未発表作までを通して、その記憶が時代とともに変容していく過程を辿る。展覧会の核となる「DO NOT BOMB」では、戦争体験と結びつく金魚が爆弾へと姿を変え、爆発によって飛び散る破片は薔薇の花弁へと置き換えられている。さらに、1960〜70年代のシルクスクリーンやコラージュ、アニメーション、「臓器の劇場」、「ピカソの悦楽」シリーズ、近年の立体・映像作品なども集結。個人的な記憶とポップカルチャーを交差させながら独自の視覚世界を築き上げた田名網。ぜひ NANZUKA の新たな拠点で、彼の生涯にわたる創造性の軌跡を辿ってみては。
会場: NANZUKA
住所: 東京都渋谷区渋谷 2-17-1 渋谷アクシュ 3F
会期: 9月12日(土)〜10月17日(土)
時間: 10:00-19:00
休廊日: 日
HP: nanzuka.com
「Tokyo Gendai」
国内外のギャラリーが集う国際アートフェア「Tokyo Gendai」が、今年もパシフィコ横浜で開催される。第4回となる今回は、ギャラリーブースに加え、映像や写真、若手作家に焦点を当てた企画も展開。フェア初となる映像作品のスクリーニングでは、Marina Abramović (マリーナ・アブラモヴィッチ) や田名網敬一、Rhizomatiks (ライゾマティクス) らの作品を大型 LED で上映する。また、カイカイキキギャラリーは、村上隆がセレクトした若手作家を紹介する特別ブースを出展。「PHOTOFAIRS Shanghai」とのコラボレーションでは、中国から4つのギャラリーを迎え、現代写真を中心とした作品を紹介する。さらに、全9回のトークセッション「Art Talks」には、アーティスト兼クチュールデザイナー Iris van Herpen (イリス・ヴァン・ヘルペン)、建築家の青木淳、アーティストの草野絵美らが登壇。作品との出会いはもちろん、現代のアートを取り巻く新たな動きにも触れられる3日間となっている。
会場: パシフィコ横浜
住所: 神奈川県横浜市西区みなとみらい 1-1-1
会期: 9月11日(金)-9月13日(日) *ヴェルニサージュは9月10日(木)に開催
時間: 9月11日は12:00-20:00、9月12日は11:00-18:00、9月13日は11:00-17:00
入場料: 一般 ¥5,000、ヴェルニサージュ ¥30,000、大学生 ¥1,500、中高生/障がいのある方 ¥1,000、小学生以下のお子様は無料
HP: tokyogendai.com
アン・ヴェロニカ・ ヤンセン「東京、銀座5丁目4-1」
《Rose 》 | 2007 年 | 7 基のスポットライト、人工塵 | 直径350 -440 cm ( サイズ可変) | Photo: Andrea Rossetti | Courtesy of IAC Villeurbanne
光や色、人工煙霧などを用い、空間そのものを作品へと変えてきたベルギー人アーティスト Ann Veronica Janssens (アン・ヴェロニカ・ヤンセン) の日本初個展。銀座メゾンエルメス ル・フォーラムを舞台に、1990年代以降の作品から新作まで10点余りを紹介する。なかで「Rose」は、7基のスポットライトと空気中を漂う微粒子によって、普段は形を持たない光を立体的に浮かび上がらせる作品。ほかにも、体温に反応して座面の色が変化するブランコ「Swings」や、無数の青いグリッターが光を受けて表情を変える作品、自身の声を取り入れた新作などが並ぶ。鑑賞者が歩いたり、触れたりすることで、光や色、空気の見え方まで刻々と変化していく本展。視覚だけでなく身体全体で、 Ann Veronica Janssens が生み出す不確かな空間を体感してみては。
会場: 銀座メゾンエルメス ル・フォーラム
住所: 東京都中央区銀座5-4-1 銀座メゾンエルメス 8・9階
会期: 9月11日(金)〜2027年1月11日(月・祝)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 水、年末年始 *9月23日は開館
HP: fondationdentreprisehermes.org
「バング & オルフセンのデザインとクラフツマンシップ」
デンマーク発のオーディオ・ビジュアルブランド、Bang & Olufsen (バング & オルフセン) の100年にわたるものづくりを辿る展覧会。1925年にデンマーク北部のストルーアで創業し、音響技術とデザインを追求してきた同ブランド。本展では、歴代の名作をはじめ、ブランドを特徴づけるアルミニウム加工などの製造技術に着目し、そのデザインを支えてきたクラフツマンシップを紹介する。さらに、製品を長く使い続けるための「Cradle to Cradle」の取り組みや、2025年に始動したカスタマイズプログラム「Atelier」も展示。歴史的なプロダクトから現在の試みまでを通して、機能性と彫刻的な美しさを併せ持つプロダクトがいかに生み出されてきたのか、その背景にある技術と思想に迫る。
会場: 松屋銀座 7階 デザインギャラリー1953
住所: 東京都中央区銀座3-6-1
会期: 9月9日(水)〜11月2日(月)
時間: 11:00-20:00 *11月2日は17:00閉館
HP: bang-olufsen.com
ヴィヴィアン・サッセン「Myriads」
光と影がつくる強いコントラストや鮮やかな色彩、身体を大胆に切り取った構図で独自の写真表現を築いてきたオランダ人写真家 Viviane Sassen (ヴィヴィアン・サッセン) の個展。人物や植物、風景などを被写体に、身体の一部を影で覆ったり、周囲の色や形と重ねたりすることで、躍動感と一目で視線を引きつける強さを備えた作品を生み出してきた。Miu Miu (ミュウミュウ) や Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン)、Dior (ディオール) などのキャンペーンも数多く手がけ、ファッションとアートを行き来しながら磨かれた色彩感覚や構図も Viviane Sassen の表現を特徴づけている。2年ぶりの国内個展となる本展では、日本初公開となる未発表作品に加え、長期にわたり制作する「Frau Holle」シリーズを展示。大判プリントならではの色彩や質感の迫力、作品が並置されることで生まれる思いがけない連想や対話とともに、Viviane Sassen ならではの作品世界を訪れてみて。
会場: The Mass
住所: 東京都渋谷区神宮前 5-11-1
会期: 9月5日(土)〜11月8日(日)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 月、火
HP: themass.jp
クリストファー・ザンコ「RICOCHET」
鮮やかな色面と彫り込まれた力強い線で、オーストラリアの郊外に広がる日常の風景を捉える Christopher Zanko (クリストファー・ザンコ) の個展。木の板を彫刻し、その上からアクリル絵の具を重ねるウッドレリーフによって、20世紀半ばに建てられた住宅や窓辺の植物など、日々の暮らしに根ざしたモチーフを描いてきた。木版画を思わせる大胆な輪郭と、彫りによって生まれる陰影や凹凸が、風景に独特の奥行きをもたらしている。Zanko が古い住宅を繰り返し取り上げる背景には、再開発などによって変わりゆく故郷ウロンゴンの街並みがある。取り壊され、姿を消していく家々を作品に留めることで、そこに暮らした人々やコミュニティの痕跡を掬い上げる。本展「RICOCHET (跳ね返り)」では、そうした風景から自身の暮らしと結びついたモチーフまでを展示。移り変わる日常のなかに残る記憶を、Zanko の作品を通して辿ってみてほしい。
会場: LAID BUG
住所: 東京都渋谷区代官山町2-3 BF
会期: 9月11日(金)〜10月3日(土)
時間: 13:00-20:00
休廊日: 日、月
HP: laidbug.com
フェイイ・ウェン「correcting the wind」
淡く滲む植物や水面、霞がかった山々など、現実を写しながらも記憶の断片を覗いているような写真を手がける Feiyi Wen (フェイイ・ウェン) の展覧会。北京に生まれ、現在はロンドンを拠点に活動する Feiyi Wen は、自ら撮影した写真やファウンドフォトをもとに、伝統的なプリント技法と現代的な現像・加工方法を組み合わせて作品を制作。スキャンや再撮影、プリントを繰り返し、異なる像や時間を幾層にも重ねることで、目の前の景色を再構成していく。その背景には、中国の山水画や東洋思想から培われた自然へのまなざしがある。本展では、蝶と岩という異なる時間を生きる存在をタイトルに掲げた初写真集『butterflies are quicker than rock』の刊行にあわせ、その作品世界を紹介。幾重ものレイヤーを通して、自然の移ろいや時間の儚さをそっと浮かび上がらせる展覧会となっている。
会場: (PLACE) by method
住所: 東京都渋⾕区東 1-3-1 カミニート#14
会期: 9月12日(土)〜9月20日(日)
時間: 12:00-19:00
HP: nidigallery.com
「Margaret Howel Life and Work Exhibition」
MARGARET HOWELL (マーガレット・ハウエル) の新刊書籍『マーガレット・ハウエルの暮らしと仕事 Margaret Howell Life and Work』の刊行を記念したエキシビション。代官山 T-SITE GARDEN GALLERY (ティーサイト ガーデン ギャラリー) を中心に、神南店、MHL.代官山店の3拠点を巡りながら、MARGARET HOWELL のものづくりに触れることができる。本展では、Margaret Howell 自身が撮影した写真を展示するほか、各会場が連動した企画も展開。新刊では、ロンドンの住まいやサフォークのセカンドハウス、長年愛用する家具や日用品、ブランドを象徴するプロダクト、ワークルームでの制作風景などを収録している。書籍と展示を通して、50年以上にわたりものづくりを続けてきた MARGARET HOWELL の暮らしと仕事、その根底にある美意識に触れてみては。
会場: 代官山 T-SITE GARDEN GALLERY
住所: 東京都渋谷区猿楽町16-15
会期: 9月5日(土)〜9月13日(日)
時間: 10:00-19:00 *初日は12:00会場、最終日は18:00閉場
HP: margarethowell.jp
「シルケ・オットー・ナップ」
Silke Otto-Knapp “Moontrail (Trio A)”, 2010
Watercolor and gouache on canvas 140.5 x 160.5 cm
© Estate of Silke Otto-Knapp. Courtesy of Taka Ishii Gallery /
Photo: Kenji Takahashi
ドイツ出身の画家 Silke Otto-Knapp (シルケ・オットー・ナップ) の没後初となる個展。タカ・イシイギャラリーでは8年ぶり4度目となる本展では、2006年から2019年までに制作された約8点を展示する。Silke Otto-Knapp は、キャンバスに水彩絵具やガッシュを塗り重ね、布やスポンジ、水を用いて顔料を取り除く独自の技法を用い、描くことと消すことを往復しながら作品を制作してきた。主題として繰り返し取り上げたのは、ダンスやパフォーマンス、身体。本展では、Yvonne Rainer (イヴォンヌ・レイナー) の代表作「Trio A」を参照した大型作品「Moontrail (Trio A)」をはじめ、ダンサーを描いた作品などを紹介。また、Antony Tudor (アントニー・テューダー) のバレエ作品「Jardin aux Lilas」に着想を得た、76点からなる版画連作の一部「Lilac Garden (2)」からは、身体言語によって心理を表現した20世紀バレエの視覚言語を脱構築し、再構築しようとする作家の関心が伺える。晩年の風景画までを通して、静止した画面に身体の動きや揺らぎの気配が立ち現れる、Silke Otto-Knapp の絵画世界が広がる。
会場: タカ・イシイギャラリー 京橋
住所: 東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3階
会期: 8月1日(土)〜9月19日(土)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 日、月、祝
HP: takaishiigallery.com
ワイクリフ・ムンドパ 「Ritual」
ジンバブエ・ハラレを拠点に活動するアーティスト Wycliffe Mundopa (ワイクリフ・ムンドパ) の個展。自身が暮らすハラレの街やコミュニティに目を向け、母親や子ども、ケアに携わる人々、セックスワーカーなど、社会のなかで見過ごされ、語られる機会の少なかった人々の存在に光を当て、その日常や生の豊かさを鮮やかに描き出してきた。油彩と布のコラージュを組み合わせた作品には、鮮烈な色彩のなかに人物たちの身振りや表情、互いの親密な関係性が立ち現れる。Henri de Toulouse-Lautrec (アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック) の豊かな人物表現や Henri Matisse (アンリ・マティス) の大胆な色彩感覚を思わせながら、西洋絵画の系譜と現代ジンバブエの風景を交差させる Wycliffe Mundopa。本展「Ritual」では、ケアや労働、人とのつながりといった日々の営みを見つめながら、そこに宿る尊厳や生命力を浮かび上がらせる。
会場: space Un
住所: 東京都港区南青山2-4-9 KLO南青山ビル1F
会期: 8月29日(土)〜10月16日(金)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 月、火
HP: spaceun.tokyo











