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"portraits” 2019

「PORTRAITS」 からみる2019年の顔

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「PORTRAITS」 からみる2019年の顔

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2019年も残すところあとわずか。東京オリンピックを控え、どんどんと街並みが変化していく東京。あなたの記憶にはどんな風景が刻まれていますか?

TFP恒例のインタビューコンテンツ「PORTRAITS」では、今年も国内外のさまざまなクリエイターたちに話を伺う機会に恵まれました。2020年を目前に、今一度その豪華な顔ぶれをプレイバック。TFPが捉えた2019年を月ごとに振り返ります。

January

Photo by Chikashi Suzuki

Photo by Chikashi Suzuki

2019年の幕開けを飾ったのは、スタイリストの北村道子。前著『衣裳術』から10年ぶりとなる、俳優34人、写真家6人との10年にわたるコラボレーションを記録した『衣装術2』をリリース。親交の深い写真家の鈴木親を聞き手に迎え、仕事術について語ってもらった読み応え抜群のインタビュー。

<1月の「PORTRAITS」>
スタイリスト 北村道子
バンド Cigarettes After Sex (シガレッツ・アフター・セックス)
ブランド PALACE SKATEBOARDS (パレス スケートボード)
アーティスト fumiko imano (イマノ フミコ)
ミュージシャン Louis Cole (ルイス・コール)

 

February

Photo by Toshio Ohno

Cocteau Twins (コクトー・ツインズ) から The Nationals (ザ・ナショナル) まで数々の著名バンドを輩出してきた英国の老舗インディ・レーベル 4AD の設立40周年を記念したショーケースイベントが、東京でも開催。本公演のため来日した Deerhunter (ディアハンター) のフロントマン Bradford Cox (ブラッドフォード・コックス) にインタビューを敢行。

このほか、『ムーンライト』(2016)でアカデミー賞を受賞した映画監督 Barry Jenkins (バリー・ジェンキンス) が、最新作『ビール・ストリートの恋人たち』の公開前に初来日。

<2月の「PORTRAITS」>
バンド Deerhunter (ディアハンター)
映画監督 Barry Jenkins (バリー・ジェンキンス)
ブランド OUR LEGACY (アワーレガシー)
俳優 森山未來

 

March

Photo by UTSUMI

Photo by UTSUMI

これまでに Virgil Abloh (ヴァージル・アブロー)Matthew M. Williams (マシュー・M・ウィリアムズ) らとコラボレーションし、彼らを日本へと招致してきた NIKE (ナイキ)。2019年は、カルト的人気を誇るLA発のブランド Fear of God (フィアオブゴッド) とコラボレーション。デザイナーの Jerry Lorenzo (ジェリー・ロレンゾ)が来日し、インタビューの機会を得た。

<3月の「PORTRAITS」>
ファッションデザイナー Jerry Lorenzo (ジェリー・ロレンゾ)
女優 Hailee Steinfeld (ヘイリー・スタインフェルド)

 

April

Photo by UTSUMI

Photo by UTSUMI

常にアーティストやミュージシャンをサポートしてきた agnès b. (アニエスベー)。今年はRyan McGinley (ライアン・マッギンレー) のもとで経験を積み、ニューヨークを拠点に活躍する気鋭フォトグラファー Chad Moore (チャド・ムーア) が、青山のブティックで個展『MEMORIA』を開催。また、2019年は agnès b. のアイコニックアイテム「カーディガンプレッション」生誕40周年ということで、この節目を記念した写真展と写真集『When I was seven. 』を発表した写真家の川内倫子にも話を伺った。

このほか、モデルから女優に華麗な転身を果たした Cara Delevingne (カーラ・デルヴィーニュ) が、Dior (ディオール) の新作リップスティックのプロモーションのため来日。

<4月の「PORTRAITS」>
写真家 Chad Moore (チャド・ムーア)
女優 Cara Delevingne (カーラ・エルヴィーニュ)
『Richardson (リチャードソン)』誌編集長 Andrew Richardson (アンドリュー・リチャードソン) 

 

May

Photo by Hiroki Watanabe

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『エレファント』『ミルク』など数々の感動作を世に生み出し、世界中から高い評価を集めてきた映画監督 Gus Van Sant (ガス・ヴァン・サント) にインタビュー。車椅子のカートゥーニスト、故 John Callahan (ジョン・キャラハン) の半生を描いた最新作『ドント・ウォーリー』の公開に先立って来日した同氏に映画論を語ってもらった。

2019年は CHANEL (シャネル) のアイコンウォッチ「J12」の生誕20周年。TFPでは、モトーラ世理奈清水尋也南沙良賀来賢人の4名を迎え、「PORTRAITS」とファッションエディトリアルでより美しく生まれ変わった新しい「J12」の魅力を紹介。

<5月の「PORTRAITS」>
映画監督 Gus Van Sant (ガス・ヴァン・サント)
モデル モトーラ世理奈
俳優 清水尋也
ブックショップ IDEA BOOKS (アイディア・ブックス)

 

June

Photo by Chikashi Suzuki

Photo by Chikashi Suzuki

60年代より常に第一線を走り続けてきた生きるレジェンド、横尾忠則へのインタビューを敢行。カルティエ現代美術財団の30周年記念展に出品した作品をまとめた画集『カルティエ そこに集いし者』をはじめ、2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」のロゴに代表されるクライアントワークや自身のスタイルについて話を伺った。ポートレートは、同氏のアトリエにて写真家の鈴木親が撮影。

日本の写真界におけるレジェンドのひとり、沢渡朔も登場。モトーラ世理奈を撮影した個展開催のタイミングで、インタビューを敢行した。こちらは撮影、インタビューともに鈴木親。

<6月の「PORTRAITS」>
美術家 横尾忠則
写真家 沢渡朔
女優 南沙良
俳優 賀来賢人
ファッションデザイナー Samuel Ross (サミュエル・ロス)
『WERK (ヴェルク)』発行人 Theseus Chan (テセウス・チャン)

 

July

Photo by Chikashi Suzuki

1959年から写真を撮り始め、写真界に衝撃を与え続けてきた写真家・森山大道。同氏のライフワークと言える個人写真誌『記録』シリーズの第41号、そして1972年に発行されたヌード写真集「蜉蝣」の新装版が刊行された。TFPは再び鈴木親を迎え、2人の写真家による対談を掲載。「写真を写真の涯まで連れて行って解体したい」という思いに駆られて作ったという代表作『写真よさようなら』(写真評論社、1972) をはじめ、写真を撮り、印刷し、作品にしていくことについての思いが語られた永久保存版のインタビューとなった。

ファッションがこれまでにないほどサステナビリティに向き合った2019年。TFPはミラノに飛び、 Stella McCartney (ステラ・マッカートニー) にインタビュー。60%以上をサステナブルな素材から作ったという2020年スプリングコレクションをはじめ、The Beatles (ビートルズ) のアニメーション映画『イエローサブマリン』に着想を得た「All Together Now (オール トゥゲザー ナウ)」、そしてファッション界の”今”について話を聞いた。

<7月の「PORTRAITS」>
写真家 森山大道
ファッションデザイナー Stella McCartney (ステラ・マッカートニー)
女優 石橋静河
俳優 高良健吾

 

August

Photo by Eriko Nemoto

2019年は国外から多くのフォトグラファーが来日。LOEWE (ロエベ) をはじめ、Alexander McQUEEN (アレキサンダー・マックイーン)、miu miu (ミュウミュウ) のキャンペーンを手がけ、ファッションフォトの第一線で活躍する Jamie Hawkesworth (ジェイミー・ホークスワース) もそのひとりだ。Hawkesworth は自身の原点と呼べるポートレートシリーズをまとめた写真集『Preston Bus Station』を提げ、日本初の個展を開催。また、ガーリーフォトの先駆者である Valerie Phillips (ヴァレリー・フィリップス) は、最新作『ALICE IN LONDONLAND (アリス・イン・ロンドンランド)』の刊行を記念してサイン会を東京と大阪で開催した。

<8月の「PORTRAITS」>
写真家 Jamie Hawkesworth (ジェイミー・ホークスワース)
写真家 Valerie Phillips (ヴァレリー・フィリップス)
ファッションデザイナー Rosetta Getty (ロゼッタ・ゲッティ)
クリエイティブディレクター Patrick Li (パトリック・リー)

 

September

Photo by Hiroki Watanabe

Photo by Hiroki Watanabe

“新しいクリエイティビティを発掘する場”としても高い注目を集める YouTube から輩出されたアメリカ出身の Bo Burnham (ボー・バーナム) が、初監督作品となる『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』のため来日した。その広範囲に及ぶ活動は、まさにSNS世代の生き方の一例を体現している。

<9月の「PORTRAITS」>
マルチクリエイター Bo Burnham (ボー・バーナム)
俳優 三浦春馬
ファッションデザイナー Johnny Coca (ジョニー・コカ)

 

October

Photo by UTSUMI

カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞し、一躍時の人となった是枝裕和監督。全編フランスで撮影され、同氏にとって初の国際共同製作作品となった『真実』が公開された。本作のため、キャストでありフランス映画界を代表する女優のふたり、Catherine Deneuve (カトリーヌ・ドヌーヴ) と Juliette Binoche (ジュリエット・ビノシュ) の来日が実現し、TFPでは世界三大映画祭の女優賞を総なめにした Juliette Binoche にインタビューする機会を得た。

<10月の「PORTRAITS」>
女優 Juliette Binoche (ジュリエット・ビノシュ)
写真家 川内倫子
女優 松岡茉優
俳優 野村周平
女優 杉咲花
アートディレクター Vincent Darré (ヴァンサン・ダレ)
映画監督 豊田利晃
映画監督 Ang Lee (アン・リー)
俳優 染谷将太

 

November

Photo by UTSUMI

オリンピック開催都市、東京の新たなランドマークである国立競技場を手がけ、世界中から注目を浴びる建築家の隈研吾。同氏が手がけたランニングシューズが ASICS (アシックス) より発表された。インタビューでは、シューズと建築というスケールの全く違う2つの対象への向き合い方や、2020年以降の都市のあり方などについて話を聞いた。

2019年で芸歴10周年を迎えた国民的俳優、菅田将暉にも大々的にフィーチャー。「PORTRAITS」に加え、ファッションシューティングも2回にわたって掲載。

<11月の「PORTRAITS」>
建築家 隈研吾
俳優 菅田将暉
女優 二階堂ふみ
俳優 Mads Mikkelsen (マッツ・ミケルセン)
俳優 間宮祥太朗
俳優 加瀬亮
ダンサー 柿崎麻莉子
アーティスト FKA Twigs (FKAツイッグス)
ミュージシャン Curtis Harding (カーティス・ハーディング)

 

December

Photo by Akira Yamada

建物の老朽化のため2016年に惜しまれつつ閉店した渋谷 PARCO が生まれ変わって、新装開店したのは2019年のビッグニュースのひとつだろう。多くの注目を集めた新生渋谷 PARCO のロゴデザイン、オープニングの広告ビジュアルを手がけたのは、パリを拠点にファッション、アート、音楽などの分野で20年以上にわたり活躍してきた M/M (Paris) (エムエムパリス)。オープンを祝して来日を果たした2人にインタビューを敢行した。

また、M/M (Paris) とも関係の深いファッションデザイナー Jonathan Anderson (ジョナサン・アンダーソン) もTFPに登場。LOEWE (ロエベ) のクリエイティブ・ディレクターに就任時、ロゴデザインを M/M (Paris) にオファーし、見事メゾンのイメージを刷新することに成功したのは有名な話だ。自身のブランドと LOEWE に加えて、UNIQLO (ユニクロ) とのコラボレーションも展開する同氏に知られざる過去の経歴から、目下話題のサステナビリティまで話を聞いた。

<12月の「PORTRAITS」>
クリエイティブユニット M/M (Paris) (エムエムパリス)
ファッションデザイナー Jonathan Anderson (ジョナサン・アンダーソン)
バレエダンサー 飯島望未
ファッションデザイナー Cecilie Bahnsen (セシリー・バンセン)
写真家 Juergen Teller (ユルゲン・テラー)

 

ざっと駆け足で振り返った2019年の「PORTRAITS」はいかがだっただろうか。あなたの心に残る人物や言葉、クリエイションとの出会いや気づきがあったことを祈りつつ。読み逃していた記事があったら、年末年始の時間がある時にぜひクリックして読んでみよう。

ここに改めて取材に協力してくださったすべての関係者の皆様、いつもご愛読いただいている読者の皆様へ心より感謝申し上げます。これからもタイムレスな「PORTRAITS」をお送りできるよう TFP 編集部一同励んで参りますので、2020年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。